@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

オリーブ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オリーブ
Olea europaea; olive
モクセイ科の常緑小高木。地中海沿岸原産で,世界各地の暖かく乾燥した地方に栽培されている。高さ7~10m,緑白色で小型の長楕円形の葉は互生する。夏秋の頃,モクセイに似た黄白色で芳香のある小花をつける。果実は楕円体状,長さ2~3cmの液果で,紫黒色に熟する。未熟の果実を塩漬にして食べ,また熟した果実からオリーブ油をとり,サラダなど食用にあて,また化粧用の香油や石鹸原料,薬用に使う。材は木目が美しく細工物に使われる。創世記の記述から平和のシンボルとされている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」

オリーブ
1908年(明治41年)、農商務省(当時)が米国から取り寄せ、小豆島三重鹿児島で栽培を始めた。しかし、成功したのは小豆島だけだった。缶詰の油の自給が目的。60年代に県内栽培面積が100ヘクタールを超えた。農産物輸入自由化の影響で、80年代には30ヘクタール台に激減した。90年以降からイタリア料理と健康食品ブームとなり、2003年には内海町(現小豆島町)が国のオリーブ振興特区に認定された。
(2014-03-28 朝日新聞 朝刊 香川全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

オリーブ(〈フランス〉olive)
モクセイ科の常緑高木。高さ7~18メートル。葉は細長く、表面が暗緑色、裏面が銀色で、対生する。5~7月ごろ、黄白色の香りのよい花を総状につける。黄緑色の実は熟すると黒紫色になり、油がとれる。地中海地方の原産で、日本では小豆(しょうど)島などで栽培。 花=夏 実=秋》
延髄錐体3の外側にある長卵円形のふくらみ。内部に下オリーブ核と呼ばれる神経核があり、中枢神経から受け取った情報を処理して小脳に伝える。
[補説]枝葉は平和の象徴とされ、国連旗のデザインなどに使われる。旧約聖書で、ノアの方舟から放たれたハトがオリーブの枝をくわえて戻り、洪水の水が引いた土地を知らせたことに由来する。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

オリーブ
 ゴマノハグサ目モクセイ科オリーブ属の[Olea europaea]という常緑樹の果実.未熟な緑色のものも,熟した黒色のものも収穫する.通常塩水に浸して用いる.また果実からオリーブ油を搾油して,広く食用にする.オレイン酸に富む(重量で75%).

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

色名がわかる辞典

オリーブ【olive】
色名の一つ。JISの色彩規格では「暗いみの」としている。一般に、モクセイ科オリーブの果実のような暗い黄褐色のこと。オリーブは地中海原産で、西洋諸国にとって欠くことのできない植物オリーブオイル古くから生活の必需品であった。オリーブの色も系統色名の一つとして重要な位置をしめている。色名は衣料品スニーカー皮革製品、日用雑貨、光学機器などに幅広く用いられている。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

オリーブ【olive】
栽培の歴史が古い地中海沿岸の重要果樹で,モクセイ科の常緑高木。諸説があるが,中近東一帯に野生し,前3000‐前2000年ごろから栽培が始まったとみなされ,エルサレムには幹径7.5m,推定樹齢1000年をこえる大樹がある。地中海沿岸地方へ古くから伝わり,スペイン,イタリアギリシアなどでは今も重要な農産物となっている。アメリカへは白人移住とともに伝わり,日本での最初の結実は1874年イタリアから輸入による。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

オリーブ
おりーぶ
olive
[学] Olea europaea L.

モクセイ科の常緑高木。高さ10メートル。葉は対生し、細長い楕円(だえん)形で質が硬く、全縁。表面は暗緑色、裏面は短毛が密生して銀白色。初夏に葉腋(ようえき)から分枝した花軸を出し、花は小さな鐘状で黄白色、花冠の先端が4裂するので一見4弁にみえる。雄しべは2本。果実は広楕円(こうだえん)形で長径2~3センチメートル。秋ごろまでは緑黄色、冬に紫黒色に熟す。中に1個の種子がある。原産は小アジアとされるが、リビアとサハラ砂漠が太古の原産地で、エジプト、クレタ島を経てギリシアに移り、小アジアに入ったとする説もある。日本へは文久(ぶんきゅう)年間(1861~1864)に渡来し、明治末期から小豆島(しょうどしま)での栽培に成功した。世界的にはギリシア、イタリア、スペイン、フランス、トルコなど地中海沿岸諸国が主産地である。

 オリーブには多くの品種があり、品種によって味や油の含量が違い、塩蔵用、採油用など用途が決まっている。繁殖は普通は接木(つぎき)か挿木による。台木は実生(みしょう)台を用い、4月上旬から中旬に切り接ぎ、あるいは春秋二季に芽接ぎを行う。挿木は、長さ30センチメートルほどの枝を3月に露地挿しする。年内に新梢(しんしょう)が伸び、翌年発根する。また、春にひこばえに土寄せして発根させ、翌年に移植するほか、ミスト挿しもできる。日本ではオリーブに橄欖(かんらん)の字をあてていたがこれは誤りで、橄欖はカンラン科の常緑高木のカンラン(一名ウオノホネヌキ)のことである。

[星川清親]

利用

果実は加工用と採油用とに大別する。セビラノ、マンザニヨはピクルス用、ルッカ、ネバジョブランコは採油用、ミッションは兼用品種である。加工製品には緑果塩蔵、種子を抜いてピメンタなどを詰めた充填(じゅうてん)塩蔵、熟果塩蔵、ギリシア風オリーブ、干しオリーブそのほかがある。果実には苦味配糖体オリュロペインがあり、渋い。この除去には、カ性ソーダの1.5~2.0%水溶液に、6~10時間の浸漬(しんし)処理がよい。処理後は十分水洗いし、カ性ソーダを除く。油は、熟果の果肉からオリーブ油、核果からはオリーブ核油がとれ、サラダ油、薬用、紡毛、潤滑油、せっけんなどに用いる。材は緻密(ちみつ)で彫刻などに用いられる。

[飯塚宗夫]

文化史

オリーブは有史以前から栽培され、古代エジプト王朝のミイラの棺からはその枝や葉が出土している。代表的な聖書植物で、古代ヘブライ人の重要な植物の一つであったことが知られるが、食用のほかに、いけにえを捧(ささ)げる儀式の灯油や、清めの油などに使われた。『旧約聖書』の「ノアの箱舟」(創世記第8章)では、放ったハトがオリーブの枝をくわえて戻ったことから、ノアは、神の怒りである洪水が引いてふたたび大地が姿を現したことを知る。以来オリーブをくわえたハトは平和の象徴とされ、国際連合の旗のデザインにはオリーブの枝があしらわれている。またオリーブはギリシアの国樹とされるが、クレタ文明の壁画にも描かれ、神話では女神アテネによって生み出される。アテネの政治家ソロンは、自由、希望、慈悲、純潔、秩序の象徴としてオリーブの植林を立法し、市民の庭にはオリーブが多く植えられた。実は塩漬けにして食用として保存されるほか、油は髪や肌に塗り、その香りは体臭を消すなど健康維持のためにも使われた。とくに油は貿易商品として重要で、アテネ経済を潤したと推察される。古代ローマには紀元前7世紀ごろに伝わり、女神ミネルバ(アテネと同一視される)のシンボルとされた。また中国ではすでに唐代にその存在が知られ、当時は斉暾樹(さいとんじゅ)とよばれたが、現在の中国名は油橄欖(ゆかんらん)という。

[湯浅浩史]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

オリーブ
〘名〙 (olive)⸨オリーヴ⸩
① モクセイ科の常緑小高木。地中海沿岸地方あるいは小アジア原産といわれ、現在ではインドのパンジャブ地方から地中海沿岸を中心にカナリア諸島、北米、オーストラリア、南アフリカなどで栽培。日本には文久年間(一八六一‐六四)に渡来、瀬戸内海沿岸などで栽培されている。幹は高さ七~一〇メートルになり、長楕円形で表面が濃緑色、裏面が灰白色の葉を対生する。花は黄白色の四弁で、芳香がある。実は卵形か長楕円形で、オリーブ油をとったり、塩づけや酢づけにして食べたりする。材は細工物などに利用。葉は平和や実りのシンボルとして装飾に用いられ、また図案などに表わされる。橄欖(かんらん)とするのは誤称。オレーフ。ホルトガル。
▼オリーブの花《季・夏》
▼オリーブの実《季・秋》
※輿地誌略(1826)二「此に枸櫞、橙、柘榴、阿利襪(ヲリブ)等を多く産す」
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「オリイブと海老茶で浮草か何かを合触(あしら)った腹合の帯」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

オリーブ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

オリーブの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation