●オルドス
世界大百科事典 第2版
オルドス【Ordos】
中国の内モンゴル自治区南部のイフジュ(伊克昭)盟に属する地域。西,北,東を黄河によって囲まれ,南は万里の長城が境界となっている。黄河にとり囲まれた地域という意味で,中国人は河套(かとう)と称する。南が高く(1500m)北が低い(1000m)高原で,大部分が砂漠と草原の乾燥地帯である。16世紀(明代の中期)からモンゴル族オルドス部の遊牧地となったので,その名が生まれた。モンゴル高原の南延部をなしていて,古くから漢民族と北方遊牧民族との争奪地であった。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
旺文社世界史事典 三訂版
オルドス
Èěrduōsī
中国,内モンゴル自治区南西部,黄河と万里の長城に囲まれた高原地域
古くは河南・河套 (かとう) と呼ばれた。遊牧の適地が多く,古くから北方遊牧民と漢族との抗争があった。秦〜漢代には匈奴 (きようど) がしばしば侵入し,五胡十六国時代には夏,宋代に西夏が建国した。明末期,モンゴルのオルドス部が占拠してからオルドスと呼ばれるようになった。
古くは河南・河套 (かとう) と呼ばれた。遊牧の適地が多く,古くから北方遊牧民と漢族との抗争があった。秦〜漢代には匈奴 (きようど) がしばしば侵入し,五胡十六国時代には夏,宋代に西夏が建国した。明末期,モンゴルのオルドス部が占拠してからオルドスと呼ばれるようになった。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「オルドス」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●オルドスの関連情報