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オード

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オード
ode
頌詩。語源はギリシア語 aeidein (歌う) 。整然と形式化されて複雑な有機的構成をもつ,かなりの長さの抒情詩。しばしば国家的行事などを記念する公的発言の場合に用いられた。ギリシアのピンダロスのオードは,音楽と踊りに合せて歌われる合唱隊歌として構想された。左回りに回るときの第1の連が strophe,次にその逆に右に回りながら反復される第2の連が antistrophe,さらに両者を締めくくる別の形式の連が epode,これらの3部から成り,それが反復される。ラテン文学ではオードはホラチウスと結びつく。彼はアルカイオスサッフォーを通して,ピンダロスほど複雑でない抒情詩形からこの形式をつくり上げた。彼のより単純な形式のオードは,ピンダロスの公的,熱烈,壮麗に対して,私的,静的,瞑想的であり,特定の機会に関連するものではなく普遍的で,聴衆ではなく読者を念頭においている。近代のオードは,ホラチウスの瞑想的性格と,ピンダロスの記念的性格を遺産として受継ぎ,より自由な形をとっているが,しばしばみられる精巧で複雑な形式は,究極的にはピンダロスの3部構造に由来する。また近代のオードには,アナクレオンにつながるきわめて単純な形式で恋や酒を歌うものもある。キーツの一連のオードは,単にイギリス文学だけでなく,近代文学を通じてこの形式による最高の傑作である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

オード(ode)
崇高な主題を、多く人や事物などに呼びかける形式で歌う、自由形式の叙情詩。頌歌(しょうか)。頌賦(しょうふ)。
古代ギリシャ劇で、合唱するために作られた詩歌

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

オード【ode】
今日一般に〈頌歌(しようか)〉に相当すると解されている詩の一ジャンルで,古代ギリシア語aoidē(あるいはōdē)に由来し,その原意は〈歌〉である。古くはホメロス叙事詩も抒情詩や劇作中に含まれている合唱詩なども,等しくこの名で呼ばれ,喜びの歌も哀愁の歌もその呼称に含まれている。文芸ジャンルの分類化が進んだ前4世紀には,主として弦楽器伴奏で歌われるステシコロス,アルカイオス,サッフォー,アナクレオン,イビュコスなどの初期抒情詩人たちや,ピンダロス,バッキュリデスらの合唱抒情詩人たちの作品がこの名で呼ばれることが多い。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

オード
おーど
ode

頌歌(しょうか)、賦(ふ)。古代ギリシア文学においては、神殿を回る際、第1節は右回り、第2節は左回り、そして次は静止して歌う合唱隊の詩のことを意味し、これが詩型としてピンダロス風オードPindaric odeとなった。しかしこの形式はきわめて厳密な法則によるので、もっと自由な形のオードも多くの詩人たちによってつくられ、ギリシアのサッフォー、アナクレオン、ローマのホラティウスなどが優れた作品を書き、ホラティウス風オードHoratian odeといわれた。イギリスには、17世紀に紹介され、ドライデンの『アレキサンダーの饗宴(きょうえん)』に優れた例をみるが、さらに19世紀のロマン派の詩人たちによって愛用され、キーツの『ギリシア甕(よう)の賦』、シェリーの『西風の賦』などがある。

[船戸英夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

オード
〘名〙 (Ode 「頌歌」「賦」などと訳す)
① 古代ギリシア・ローマ劇で合唱隊のために作られた詩歌。
② 一九世紀キーツ、シェリー、ミルトンらのイギリスロマン派詩人が①を取り入れて作った自由形式の叙情詩。崇高な主題を、人や事物に問いかける形式で歌うのを特徴とする。

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