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カイパーベルト

デジタル大辞泉

カイパー‐ベルト(Kuiper belt)
海王星軌道の外にある、小惑星や氷・ちりなどが密集した領域。太陽から約48天文単位以遠をリング状に取り巻いており、彗星(すいせい)の供給源であるとして、オランダ生まれの米国の天文学者 G=P=カイパーが1950年代に提唱したもの。同様の考えを40年代末に提唱したアイルランドの天文学者K=E=エッジワースの名と合わせて、エッジワースカイパー‐ベルトともいう。エッジワースカイパー帯カイパー帯

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カイパーベルト
Kuiper belt
海王星軌道の外側にあって太陽を周回する,氷状の小天体から形成される円盤状の帯。エッジワース・カイパーベルトともいう。その存在を提唱したオランダ系アメリカ人天文学者ジェラルド・ピーター・カイパーにちなんで命名された。外惑星形成時に残されたと考えられる数億個の小天体で,ほぼ太陽系公転面にあって軌道運動している。多くの短周期彗星,特に公転周期が 20年未満のものや,巨大惑星域で公転する氷状のケンタウルス族小惑星の生まれ故郷とみなされている。カイパーベルト天体 KBOの軌道は太陽からの平均距離が約 30天文単位(AU。約 45億km)以上で,外縁は厳密には定義されていないが,近日点の距離が 47.2AU以上のものは含まない。太陽からの距離が 47.2AUの位置では,海王星の公転 2回に対して公転 1回という,軌道共鳴の状態になる。1943年アイルランドの天文学者ケネス・E.エッジワースは,太陽系の小天体の分布は冥王星の公転軌道内にとどまらないと推測した。次いで 1950年オランダの天文学者ヤン・ヘンドリック・オールトが,もっと遠く離れたところに氷状の多数の天体が球状に分布し,そこから絶えず彗星が供給されるという説を提唱した。これは今日ではオールトの雲と呼ばれ,長周期彗星の生成場所と考えられている。しかし,カイパーは,太陽系の惑星と同じ方向に軌道周回する短周期彗星の場合は,もっと近くでより扁平な形状の供給源があるはずだと考え,1951年大量の氷状小天体が海王星の外側に,惑星形成後にも残されて存在することを示唆した。1992年この仮説の有力な証拠となる初の KBOが発見され,(15760)1992QB1という仮符号(かっこ内数字は小惑星番号)がつけられた。その後 20年のうちに約 1500個の KBOが発見された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

カイパーベルト
かいぱーべると
Kuiper's comet belt

アメリカの天文学者G・カイパーが1950年代に提唱した「彗星の巣」。太陽系のもっとも外側にある海王星のさらに外側にあり、非常に多くの小天体の集まりとされ、太陽系を周回する短周期の彗星はこの「巣」を起源とするといわれる。

[長沢光男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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