●カッサンドル
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
カッサンドル
Cassandre
[没]1968.6.17. パリ
フランスのポスター作家,デザイナー,舞台装置家。本名 Adolphe Jean-Marie Mouron。 1915年にロシアからパリに来て美術を学び,22年以来ポスターを制作。キュビスムの手法などを取入れた斬新なスタイルで『ピポロ』 (1924) ,『エトアール・デュ・ノール』 (27) ,『デュボネ』 (32) ,『レ・バン・ニコラ』 (35) などのポスターを描いた。 33年以後舞台装置を次々と手がけ,36年には活字書体ピーニヨのデザイン,50年には商船『プロバンス』号の室内壁画を完成した。
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世界大百科事典 第2版
かっさんどる【カッサンドル】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
カッサンドル
かっさんどる
A. M. Cassandre
(1901―1969)
フランスのポスター・デザイナー、画家。本名Adolphe Jean-Marie Mouron。ロシアのハリコフで生まれ、1915年からパリに定住。斬新(ざんしん)な幾何学的構成で、20年代から30年代にかけてのフランスのポスター界に新風をもたらした。その手法は立体派風とも純粋主義風ともいわれるが、むしろポスターからの「絵画性」を除外して、ポスター独自の世界を築いた点に意義がある。単に構成的であるだけでなく、洋酒会社のポスター(1932)などの奇抜な着想によっても知られている。1936~38年はアメリカで仕事をしたが、帰国後はポスター作家の道を捨て、絵画と舞台装置に専念した。
[高見堅志郎]
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