●カナマイシン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
カナマイシン
kanamycin
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デジタル大辞泉
カナマイシン(kanamycin)
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栄養・生化学辞典
カナマイシン

A (R=NH2,R′=OH,C18H36N4O11; mw484.50),B (R=NH2,R′=NH2,C18H37N5O10; mw483.52),C (R=OH,R′=NH2,C18H36N4O11; mw484.50).
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世界大百科事典 第2版
カナマイシン【kanamycin】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
カナマイシン
かなまいしん
kanamycin
代表的なアミノグリコシド(アミノ糖)系抗生物質の一つ。日本薬局方名は硫酸カナマイシン。1957年(昭和32)梅沢浜夫らが長野県の土壌中から発見した放線菌ストレプトミセス・カナミセティックスStreptmyces kanamyceticusの培養液中に産生するが、化学的方法による全合成にも成功しており、耐性の理論も確立している。白色ないし黄白色の粉末で、水に溶けやすく、注射剤と内服剤がある。幅広い抗菌力をもち、連鎖球菌とクロストリジウムを除くグラム陽性菌、グラム陰性菌、抗酸菌、放線菌、レプトスピラに有効であるが、真菌、リケッチア、ウイルス、原虫には作用しない。抗結核剤として用いられるほか、グラム陽性菌・陰性菌による気道感染症、尿路感染症、淋菌(りんきん)感染症、細菌性下痢、赤痢などに適用される。消化管からは吸収されず糞便(ふんべん)とともに排出されるので、内服は腸管感染症に限って用いられる。注射による副作用としては第8脳神経(内耳神経)障害や腎(じん)障害があるが、内服の場合は腎不全以外の症例では副作用の心配はない。カナマイシンをベースにして、ベカナマイシン、ジベカシン、アミカシンなど、おもにグラム陰性菌の耐性化を受けにくいアミノグリコシド系抗生物質が開発された。
[幸保文治]
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精選版 日本国語大辞典
カナマイシン
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