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カニダマシ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カニダマシ
porcelain crab; china crab
軟甲綱十脚目カニダマシ科 Porcellanidaeに属する海産動物の総称。カニ形であるが,第2触角の鞭状部が糸状に長いこと,3対の歩脚に続く第4対目の脚が著しく小さく,鰓室内に差し込まれていること,腹部の末端部に痕跡的な尾肢をもつことなどによって,分類学的にはヤドカリ類に近い仲間である。ほとんどが岩礁,サンゴ礁の潮間帯で自由生活をしている。代表種はイソカニダマシ Petrolisthes japonicus,アジアアカハラ P. asiaticus,ウキボリカニダマシ Pachycheles garciaensis などで,捕えようとすると扁平な鋏脚を交互に支えにしてあとずさりし石の下にもぐり込む。ほかの動物と共生するものとして,巨大なイソギンチャク(→イソギンチャク類)の触手間にすむアカホシカニダマシ Neopetrolisthes ohshimaiウミエラにつくウミエラカニダマシ Porcellanella triloba などがある。日本産は約 45種。(→甲殻類十脚類節足動物軟甲類

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

カニダマシ
かにだまし / 蟹騙し
porcelain crab
china crab

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目カニダマシ科Porcellanidaeの海産動物の総称。一般的な外形はカニに似ているが、分類学的には長尾類(エビ類)と短尾類(カニ類)の中間に位置する異尾類(ヤドカリ類)に含まれる。第2触角が糸状に長いこと、はさみ脚(あし)の長節が短く、腕節が長いこと、最後の脚が著しく小さく、清掃用として鰓室(さいしつ)内に差し込まれていること、腹部末端に痕跡(こんせき)的な尾肢(びし)をもっていることなどが科の特徴である。とらえようとすると、扁平(へんぺい)なはさみ脚を左右交互に支えにして後ずさりして逃げる。ほとんどの種が岩礁の潮間帯から浅海にすむ。日本産は約45種で、転石のある海岸にもっとも多いのが甲幅1センチメートルほどのイソカニダマシPetrolisthes japonicusで、サンゴ礁にはアジアアカハラP. asiaticusやオオアカハラP. coccineusが多い。巨大なハタゴイソギンチャクと共生するアカホシカニダマシNeopetrolisthes maculatusもよく知られている。

[武田正倫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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