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カノン

デジタル大辞泉

カノン(canon)
《「キャノン」とも》
キリスト教の教理典範。教会法。また、聖書正典
ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。追復曲。
美術用語で、基準・標準の。特に、古代ギリシャの理想的な人体の標準例。

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デジタル大辞泉プラス

カノン
ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベル(1653-1706)の室内楽曲原題《Kanon》。『3つのヴァイオリン通奏低音のためのカノンとジーグ』の第1曲。『パッヘルベルのカノン』の名で広く親しまれる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

カノン【canon】

[美術]
 古代ギリシアの建築術,彫刻術において〈測量竿,物差,基準〉を意味した言葉〈カノンkanōn〉は,クラシック期以来,特に人体表現の際の部分の合体に対する,あるいは各部分相互の比率を意味するようになった。この人体比率を最初に理論的に追求したのは前5世紀の彫刻家ポリュクレイトスで,のちに《カノン》を著した。この著作自体はわずかな断片を除いて失われてしまったが,彼の代表作《ドリュフォロス(長槍を担ぐ人)》は,彼の理論の具現化であり,後代の人々はこの作品をも《カノン》と呼んだ(原作は失われているがローマ時代の模刻ナポリの国立考古学美術館をはじめ各所に多く残されている)。

出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カノン
canon
規定を意味するギリシア語 kanōnに由来する。キリスト教用語としては,(1) 正典すなわち聖典としての権威をもつ聖書の各書。 (2) ミサ典文 ミサ中,感謝の賛歌のあと「まことに聖なる父よ」で始る奉献文から,交わりの祭儀の前の,「キリストによって…」の祈りまでの部分。 (3) 教理規定 信仰道徳について公会議や教皇が定めた権威ある規定。 (4) 司祭修道会員 canonicus regularis 教区付き司祭で,司教座聖堂を中心に誓願を立てて共住生活をおくる司祭。現在では称号としてのみ残る場合が多い。司教座聖堂付き参事会員ともいう。

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カノン
canon
音楽用語。きわめて厳格な対位法的模倣形式。一つの声部の旋律が,ある間隔をおいて他の声部によって,同一音程もしくは異なった音程で厳格に模倣される楽曲。いわゆる輪唱はその最も単純な形。主導する声部を先行声部,模倣する声部を後続声部という。カノンは,2声に限られず,3声,4声のものもある。現存する最古のカノンは,有名な『夏は来りぬ』 (イギリス,1300頃) という6声の無限カノンである。後続声部の模倣の方法により,次のような種類に分けられる。 (1) 平行カノン,(2) 反行カノン,(3) 逆行カノン,(4) 反逆行カノン,(5) 縮小カノン,(6) 拡大カノン,(7) 二重カノン,(8) 無限 (循環) カノン,(9) 混合カノン,(10) 謎カノンなど。

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カノン
aesthetic canon
美術用語。造形美術領域では人体均衡論を意味する。前5世紀のギリシアの彫刻家ポリュクレイトスは,人体のプロポーションを研究して『カノン』を著わし,これを『ドリュフォロスの像』 (原作は青銅像,ローマ時代の模刻のみ現存) によって具体化した。以後ローマ時代のガレノス,ウィトルウィウスを経てルネサンスに受継がれ,L.アルベルティ,レオナルド・ダ・ビンチA.デューラーらによって一層詳しく研究された。

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カノン
al-Qānūn fī al-Ṭibb
医学典範』。ペルシアの医師イブン・シーナー(980~1037)の主著で,アラビア医学を集大成したもの。1476年にラテン語に翻訳され,16世紀までヨーロッパで広く読まれた。5巻からなり,第1巻第1章は医学の定義本務に始まり,第2巻は単純薬,第3巻は身体各部の疾患,第4巻は熱病その他,第5巻は解毒薬,複合薬となっている。この書はアリストテレスガレノス思想に立脚しているが,イブン・シーナー自身の経験も加えられており,論理記述が正確で,アラビアのみならず,中世ヨーロッパ最高の医学書とされている。

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カノン
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367日誕生日大事典

カノン
生年月日:1836年5月7日
アメリカの政治家
1926年没

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精選版 日本国語大辞典

カノン
〘名〙 (canon Kanon 元来、ギリシア語の kanōn に由来)
① キリスト教で、信仰上の規則。教会法。また、聖書の正典。〔外来語辞典(1914)〕
② 西洋音楽の楽曲形式の一つ。第二、第三などの声部が次々に模倣しながら進む、対位法的なもの。
※冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一二「西洋の管絃楽に見る〈略〉カノンと云ふ如き複雑多様の組立を」
③ 美術で、人体各部の寸法の比の基準。標準律。古代ギリシアの彫刻家ポリュクレイトスの作品である理想の男性彫刻の名称による。

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カノン
〘名〙 (kanon) =カノンほう(━砲)
※西洋紀聞(1725頃)下「カノンといふは鉄弾重さ四十斤、半里の外に至る」

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