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カマーリン・オネス【かまーりんおねす】

日本大百科全書(ニッポニカ)

カマーリン・オネス
かまーりんおねす
Heike Kamerlingh Onnes
(1853―1926)

オランダの物理学者。フローニンゲンに生まれる。1882年ライデン大学教授となり、1894年には同大学付属低温研究所(現、カマーリン・オネス研究所)を創設した。

 20世紀初頭は、プランクによる熱放射論への量子仮説の導入(1900)、アインシュタインによる光電効果の発見(1905)があり、量子論を土台としたミクロな物理学開拓の胎動期であり、一方、H・A・ローレンツを中心とした古典電磁気学の完成期でもあった。このような物理学史の背景のなかで低温における物理を研究し続けたが、周囲の物理学者からは「より低い温度領域を求めても物質に関して何を明らかにできるのか」「すべては静止の世界であることを再確認するだけではないか」など懐疑的な目でみられていた。しかし1908年、最後の永久気体といわれていたヘリウムガスの液化に成功するとともに、液体ヘリウムの沸点が絶対温度スケールで4.2Kであることを確かめた。1911年には水銀、1912年には鉛の超伝導を発見、以来、今日に至る低温物理学においてパイオニアの役割を果たし続け、その業績に対して1913年ノーベル物理学賞が授与された。

[渡辺 昂]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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