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カラアザール

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カラアザール
Kala-Azar
黒熱病ともいう。鞭毛虫類の一種であるリーシュマニアという原虫の寄生によって起きる疾患。中国,ロシア,インドエジプト,東アフリカ,地中海地方に分布する。カラアザールとはベンガル語で黒熱 black feverという味。砂ハエの一種によって媒介され,主として脾臓肝臓骨髄などに寄生する。症状は初め高熱貧血,肝臓や脾臓の腫大などであるが,慢性期になると貧血が高度となり,皮膚に土色の色素沈着が出てくる。治療は5価のアンチモン製剤が有効。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

カラ‐アザール(〈ヒンディー〉kālā-āzār)
《黒い病気の意》鞭毛虫(べんもうちゅう)の一種リーシュマニア‐ドノバニの感染で起こる悪性感染症サシチョウバエが媒介。発熱と皮膚の黒褐色の色素沈着とが目立つため黒熱病ともいわれ、致命率が高い。流行地は中国の揚子江以北・インド・中近東・地中海沿岸・中南米

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

からあざーる【カラアザール】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カラアザール【kālā-āzār】
黒い病気の意
中国・インド・地中海沿岸・南アメリカ・中央アフリカなどに地方病的に存在する原虫感染症。発熱・肝脾腫・貧血をきたし、末期には皮膚が黒褐色になる。黒熱病。アッサム熱。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

カラ‐アザール
〘名〙 (kālā-āzār) 伝染病の名。急に発病し、寒け、ふるえを伴って高熱を出し、次第に貧血が強くなり、皮膚は暗褐色となる。アフリカ、フィリピン、インドなどで多く、日本ではまれ。原生動物ドノバニーが病原体。黒熱病。

出典:精選版 日本国語大辞典
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六訂版 家庭医学大全科

カラアザール
Kala azar
(感染症)

どんな感染症か

 中国、南アジア、中近東、北アフリカや中南米の一部に分布している、別名内臓リーシュマニア症とも呼ばれる感染症です。リーシュマニアという原虫に感染したサシチョウバエに刺されることにより感染します。

 流行している国および地域によって、ドノバンリーシュマニアに代表されるリーシュマニアの複数の種類の原虫が原因となって、似たような症状の病気を起こします。

 日本にはリーシュマニア原虫を媒介する昆虫はいないので、リーシュマニア症の発生はありませんが、ごくまれに感染流行地からの輸入例がみられます。原虫が細網内皮系(さいもうないひけい)細胞(マクロファージなど)に侵入し、分裂・増殖することで感染・発症します。

症状の現れ方

 感染して2~6カ月の潜伏期ののちに発熱で発症します。その後、肝臓・脾臓(ひぞう)が大きくなり、腹部が膨満(ぼうまん)します。同時に高度の貧血を起こし、皮膚が乾燥し濃灰色になります。

 症状が進むと全身状態が悪化し、肺炎結核(けっかく)を始めとするさまざまな感染症を併発して死に至ります。

検査と診断

 骨髄穿刺(こつずいせんし)(針を刺す)、脾臓(ひぞう)穿刺、リンパ節吸引などで得られた検体から、原虫を証明することで診断が行われます。また、間接蛍光(けいこう)抗体法・免疫酵素抗体法などによって血清中の抗体を検出するさまざまな方法があります。

 しかし、血清反応は特異性に問題があり、ほかの感染症による擬陽性(ぎようせい)が多く知られています。また、血液中の抗原を検出したり、PCR法によって原虫のDNAを検出することも一部の研究機関では可能です。

治療の方法

 安全な治療法はありません。毒性の高いアンチモン剤(ペントスタム)が一般に用いられますが、嘔吐・腹痛・頭痛などさまざまな副作用があります。

病気に気づいたらどうする

 感染流行地に渡航し、虫に刺された覚えがあって発熱したら、迷わず感染症の専門医を受診してください。

野崎 智義

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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