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カリフ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カリフ
caliph
「代行者」「後継者」を味するアラビア語ハリーファ khalīfaのなまったもの。預言者ムハンマド没後アブー・バクルイスラム社会の最高指導者に選ばれたとき (632) ,彼は称号として「神の使徒 (ムハンマド) の後継者」 khalīfa rasūl Allāhを用いた。以後カリフがイスラム社会の最高指導者の称号となった。正統カリフ時代,ウマイヤ朝アッバース朝初期には,イスラム世界は1人のカリフによって統治されていたが,909年に成立したファーティマ朝君主がカリフと称し,さらに 929年スペインの後ウマイヤ朝の君主がカリフと称するに及んで,複数のカリフが併存する状態となった。 1258年アッバース朝が滅亡すると,それ以後は各地に分立した国家の君主までカリフと称した。 1924年トルコによってカリフ制は廃止された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

カリフ
アラビア語で「後継者」の意味。イスラムの開祖ムハンマドの死後、イスラム共同体を政治と宗教両面で率いる指導者を選び、カリフと呼んだ。1922年にオスマン帝国が滅亡しカリフ制も終わった。イスラム主義者には穏健、過激にかかわらず「カリフ制再興」を唱える声が根強くある。
(2014-07-01 朝日新聞 朝刊 1外報)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

カリフ(calif/caliph)
預言者ムハンマドマホメット)の後継者の意で、イスラム国家最高権威者の称。スンニー派では、イスラム共同体(ウンマ)の合法的な政治的指導者をさしたが、13世紀半ばに廃絶ハリファ

出典:小学館
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デジタル大辞泉プラス

カリフ
イタリアのマセラティが1988年から1993年まで製造、販売していた乗用車。2ドアクーペの高級スポーツカー。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

カリフ【caliph】
アラビア語ではハリーファkhalīfaといい,元来は〈継承者〉〈代理者〉を意味するが,通常は初期イスラム国家の最高権威者を指す。ムハンマドは後継者を指名せずに死んだので,イスラム教団は一時分裂の危機にしたが,結局アブー・バクルに忠誠の誓いを立て,彼が指導者となった。その時〈神の使徒(すなわちムハンマド)の代理〉という意味でハリーファ・ラスール・アッラーkhalīfa rasūl Allāhと称したのがカリフの呼称の最初である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カリフ【caliph】
元来アラビア語で後継者の意
ムハンマドの死後、全イスラム教徒を統率した、宗教上・政治上の最高権威者。一三世紀に廃絶。ハリファ。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

カリフ
かりふ
caliph
イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)没後の、イスラム社会の最高指導者をいう、イスラム政治学での用語。アラビア語ではハリーファkhalfa(継承者、代理人)といい、カリフはその英語なまりである。実際の最高指導者は「信徒の長(アミール・ル・ムーミニーン)」と称することが多く、カリフという称号が用いられた例はかならずしも多くない。
 最初の4代のカリフは、神に正しく導かれたカリフという意味で正統カリフとよばれ、その時代は正統カリフ時代(632~661)とよばれる。ついでウマイヤ家がカリフ位を独占するウマイヤ朝(661~750)、さらにアッバース家がカリフ位を独占するアッバース朝(750~1258)と続いた。10世紀から11世紀にかけての時期は、アッバース家のカリフに対抗して、ファーティマ朝の君主と後(こう)ウマイヤ朝の君主もカリフを称し、イスラム世界に3人のカリフが並存する時代であった。その両王朝が滅亡したのちは、各地で実質的に独立していたイスラム王朝は、アッバース家のカリフとしての権威を認めたが、アッバース朝滅亡後はその実質的な意味を失った。19世紀末から第一次世界大戦の時代に、オスマン・トルコ皇帝がカリフと称して全イスラム勢力の結集を試みたが失敗した。[後藤 明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

カリフ
〘名〙 (caliph, calif 元来は「(マホメットの)後継者」の意のkhalīfah からきた語) マホメットの死後、イスラム世界の最高主権者に与えられた称号。〔外来語辞典(1914)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

カリフ
caliph
政治上と宗教上の権力を合わせ持つイスラームの支配者の称号
ムハンマド(マホメット)の代理者・後継者の意で,アラビア語のハリーファ(khalīfa)に由来。正統カリフ時代は選挙で選ばれたが,ウマイヤ朝からは世襲制となり,アッバース朝の成立後,エジプトのファーティマ朝,スペインの後 (こう) ウマイヤ朝もカリフを称した。1517年オスマン帝国のスルタンがエジプトを征服し,アッバース系のカリフの譲位を受けて,スルタン−カリフ制が成立したとされるが,最近の研究では18世紀後半,衰退していくオスマン帝国で強調されたものとされている。カリフ制はトルコ共和国の政教分離政策で1924年に廃止された。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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