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カロテン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カロテン
carotene
タンポポの花,カボチャやトマト果実ニンジンサツマイモなどに含まれる,オレンジ,赤ないし赤紫色の色素で,カロテノイド炭化水素 (分子式 C40H56 ) 。ベンゼン石油ベンジンに可溶,メタノールやエタノールに難溶,水に不溶。動物では,脂肪,卵黄羽毛貝殻などにみられる。ことに,α-カロテン,β-カロテン,γ-カロテンの3種は異性体で,混合物として存在する場合が多いので,これをにカロテンということがある。また,カロテンは動物の体内でビタミンAに変えられるが,プロビタミンAとして最も重要なのはβ-カロテンで,1831年にニンジン carrotから初めて単離された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

カロテン(carotene/carotin)
ニンジンのなどに含まれる黄色または赤色の色素。代表的なカロテノイドトウガラシ・カボチャや緑茶バターなどにも多く含まれる。動物体内でビタミンAに変わるので、プロビタミンAともよばれる。カロチン

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

カロテン
 C40H56 (mw536.87).カロチンともいう.カロテノイドの一種.植物に広く分布する黄色ないし赤色の色素で多くの化合物がある.β-カロテンは,小腸粘膜でビタミンA(レチナール)に変換されるため,ビタミンA活性がある.緑黄色野菜に含まれる.ヒト血清のβ-カロテンの正常値は40〜200μg/dl

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

かろてん【カロテン】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カロテン【carotene】
カロテノイドのうちの炭化水素の総称。化学式 C40H56 の化合物など。精製したものは暗赤色板状、または柱状の結晶。動物の体内でビタミン A に変わり、視覚・光合成などで重要な機能を果たす。ニンジンやトウガラシに多量に含まれる。カロチン。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

カロテン
カロテン
carotene

α-,β-カロテンやリコペンなどのカロテノイド炭化水素の総称.天然に存在するカロテノイド炭化水素の混合物をさすこともある.黄色ないし赤紫色の結晶で,炭化水素系の溶媒に可溶,アルコール類に難溶,水に不溶.クロマトグラフィーにおいてはキサントフィル類より弱く吸着される.主要な4種類のカロテンを次に示す.【】α-カロテン:C40H56(536.85).植物界にβ-カロテンに付随して広く分布しているが,量的には,通常,β-カロテンの1/2以下である.天然物から得られるカロテン混合物から,クロマトグラフィーによって分離する.セリ科のニンジンDaucus carotaやし油などが原料に用いられる.また,動物界にも見いだされる.紫赤色の柱状結晶.融点187~188 ℃(封管中).+385°(ベンゼン).λmax 475,445,420,395 nm(ヘキサン).β-カロテンの約1/2のプロビタミンA作用をもつ.[CAS 7488-99-5]【】β-カロテン:C40H56(536.85).もっとも広く分布し,量的にも多く存在するカロテノイド炭化水素で,植物緑色部,花,果実,根,動物の血液,臓器,脂肪,卵,乳などに見いだされる.天然からの単離にはセリ科のニンジンDaucus carota,アカザ科のホウレンソウSpinacia oleracea,やし油などが用いられたが,現在は,工業的に大量に合成されている.暗赤色の板状結晶.融点183 ℃(封管中).λmax 482,450,425 nm(ヘキサン).クロロホルム,ベンゼン,石油ベンジンに可溶,メタノール,エタノールに難溶.もっとも重要なプロビタミンAである.食品,飼料の着色やビタミンA作用強化に用いられる.[CAS 7235-40-7]【】γ-カロテン:C40H56(536.85).ニンジンカロテン中に約0.1% 含まれ,そのほか植物の果実や花にしばしば見いだされるが,含有量は非常に少ない.赤色の柱状結晶.融点178 ℃.λmax 494,462,431 nm(ヘキサン).β-カロテンの約1/2のプロビタミンA作用をもつ.[CAS 472-93-5]【】δ-カロテン:C40H56(536.85).ニンジンやトマトなど多くの植物に分布する.朱橙色の柱状晶.融点140.5 ℃.+352°(±16% ヘキサン).[CAS 472-92-4]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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