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カンタベリー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カンタベリー
Canterbury
イギリスイングランド南東端部,ケント県東部の都市。周辺を含めてカンタベリー地区を構成する。ロンドンの東南東約 85kmに位置する。カンタベリー管区大主教座が置かれているカンタベリー大聖堂のある美しい都市で,アングリカン・チャーチの精神的中心地として知られる。ローマ時代以前から集落があったが,43年のローマ皇帝クラウディウス1世によるブリタニア征服後,この地方の行政中心地としてここにローマ人の町が建設され,ロンドンやドーバーと道路で結ばれた。6世紀後半ケント王国の首都となり,アゼルベルト王のもとで 597年,教皇グレゴリウス1世が派遣したアウグスチヌス伝道団が受け入れられ,以後イギリスにおけるキリスト教の布教が急速に進展。アウグスチヌスを初代大司教として大司教座が置かれた市はイギリスの宗教中心地となるとともに,文化的,経済的にも重要な都市として発展。1170年にトマス・ベケット大司教が大聖堂内で殺害されたのちは多くの人が巡礼に訪れるようになり,巡礼者の宿泊地として繁栄。ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』はこれら巡礼者が語り手となって当時の様子を描いている。16世紀の宗教改革時にはヨーロッパ大陸から逃れてきた新教徒が織物工業などをもたらし,経済が活発化。今日では周辺の農業地帯の商工業中心地で,皮革,煉瓦,軽金属などの工業がある。第2次世界大戦時には空爆により大きな被害を受けたが,大聖堂のほかいくつかの聖堂,キングズスクール(1541)を含む歴史的建築物は破壊を免れ,観光資源としても重要な役割を果たしている。ケント大学(1965)をはじめ文化・教育施設も多い。地区面積 309km2。地区人口 15万1145(2011)。都市人口 5万4880(2011)。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

カンタベリー(Canterbury)
英国イングランド南東部の宗教都市。ドーバーの北西方に位置し、イギリス国教会の総本山カンタベリー大聖堂所在

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世界大百科事典 第2版

カンタベリー【Canterbury】
イギリス,イングランド南東部ケント州にあるイギリス第1の宗教都市。人口13万2000(1993)。ロンドンの南東約100km,スタウア川沿いに位置する。カンタベリー大聖堂があり,アングリカン・チャーチの中心地で,カンタベリー大主教は〈全イングランドの首席主教Primate of All England〉である。ローマ時代は〈川の町〉を意味するケルト系の名称ドゥロウェルヌムDurovernumとよばれたが,サクソン人はこれを〈ケント人の町〉カントワラブルフCantwaraburhと名付け,七王国時代の560年ころケント王国の首都とした。

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精選版 日本国語大辞典

カンタベリー
(Canterbury) イギリス、ロンドンの東南部にある都市。英国国教会の総本山カンタベリー大寺院などがある。イギリスの宗教的中心地。

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