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カーリダーサ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カーリダーサ
Kālidāsa
インドの詩人劇作家。4~5世紀頃在世。ウッジャインのビクラマーディティヤ王の宮廷人の一人としてあげられているが,この王はグプタ朝チャンドラグプタ2世と推定されているから,彼もその時代の人と思われる。古今を通じインド文学史上最大の作家といわれ,代表的傑作『シャクンタラー』,および『ビクラモールバシーヤ (勇気によって得られたウルバシー) 』 Vikraṃorvaśīya,『マーラビカーグニミトラ (マーラビカーとアグニミトラ) 』 Mālavikāgniṃitraの3戯曲のほか,抒情詩に『メーガドゥータ』『リトゥサンハーラ』,叙事詩に『クマーラ・サンババ (軍神クマーラの誕生) 』 Kumārasaṃbhava,『ラグ・バンシャ』の諸作を残し,いずれも各ジャンルにおける最高水準を示している。彼の出現により古典サンスクリット文学は黄金時代を現出した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

カーリダーサ(Kālidāsa)
4世紀後半から5世紀初めごろのインドの詩人・作家。サンスクリット文学の代表者。叙事詩「ラグバンシャ」、叙情詩「メーガドゥータ」、戯曲「シャクンタラー」など。

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世界大百科事典 第2版

カーリダーサ【Kālidāsa】
インド古典文学史上最高の詩人,劇作家。生没年不詳。その生涯は伝説につつまれているが,グプタ王朝の最盛期,4,5世紀ころに,アバンティ国のウッジャインで文学的活動をしたと推定されている。最も有名な作品は,7幕よりなる戯曲《シャクンタラー》である。この作品は古くから西欧にも紹介され,1789年にウィリアム・ジョーンズが英訳して以来ロマン主義の文人たちに愛好された。ゲーテがその独訳を読んで賛辞を述べたことはよく知られている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カーリダーサ【Kālidāsa】
四世紀後半から五世紀にかけて活躍したインドのサンスクリット語の詩人・劇作家。戯曲「シャクンタラー」が有名。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

カーリダーサ
かーりだーさ
Klidsa
4~5世紀に活躍した古代インドの詩人、劇作家。伝承によれば、ウッジャイニーのビクラマーディティヤ王の宮廷詩人として、その九宝といわれた9人の詩人の1人。この王はグプタ朝のチャンドラグプタ2世(在位385~413)をさすといわれるから、このころの人と思われる。グプタ朝最盛時の文運を反映し、健全な思想、繊細な感覚、流麗な筆致、巧妙な修辞的技巧によって傑作を残した。古典サンスクリット文学は、彼の出現で完成の域に達し、その後数百年にわたり多くの継承者が出て黄金時代を現出した。インド文学史上最大の巨匠として、「詩人の随一」あるいは「大詩人」の名を冠せられ、『シャクンタラー』が欧州に紹介されると、欧州文壇はこぞって絶賛の辞を惜しまず、「インドのシェークスピア」とよんだ。
 彼の作品と称せられるものは多いが、真作と認められるのは、戯曲に『シャクンタラー』、天女ウルバシーとプルーラバス王の数奇な恋愛物語を主題とする『ビクラモールバシーヤ』、アグニミトラ王とマーラビカー姫の結婚を題材とした『マーラビカーグニミトラ』の3編。叙事詩に、シバ神とヒマラヤ山神の娘ウマーの恋愛やヒマラヤの情景を美しく描写した『クマーラサンババ』(軍神クマーラの誕生)と、ラーマ王の事績を主題とし、サンスクリット修辞学の規定するマハー・カービヤ体のもっとも優れた作品とされる『ラグバンシャ』(ラグの王統)の2編がある。叙情詩には、雲に託して遠く離れた妻に愛の便りを送る『メーガドゥータ』(雲の使者)と、1年の六つの季節を精細な自然の描写に繊細な恋愛の情緒を織り混ぜ、種々の韻律を用いて平易に述べている『リトゥサンハーラ』(季節のめぐり)があり、いずれもサンスクリット文学の最高水準を示す。[田中於莵弥]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

カーリダーサ
(Kālidāsa) 古代インドの詩人、劇作家。五世紀頃の人。流麗、典雅な筆致で書かれた作品はサンスクリット文学の最高水準を示す。戯曲「シャクンタラー」、叙事詩「ラグ‐バンシャ」、叙情詩「メーガ‐ドゥータ」など。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

カーリダーサ
Kālidāsa
4世紀後半〜5世紀前半
古典サンスクリット文学爛熟期のインドの詩人
グプタ朝の最盛期チャンドラグプタ2世の宮廷詩人といわれ,優雅な文体で伝説・恋愛・冒険の詩や劇を書いた。代表作『シャクンタラー』は王に恋した天女の娘の運命を物語り,カルカッタ滞在の裁判官ウィリアム=ジョーンズによって18世紀末英訳され,ゲーテらに影響を与えた。ほかに,郷土に残してきた妻への思いを伝える叙情詩『メーガドゥータ』等が有名。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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