●ガズナ朝【ガズナちょう】
世界大百科事典 第2版
ガズナちょう【ガズナ朝 Ghazna】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ガズナ朝
がずなちょう
Ghazna
10世紀のなかごろから12世紀後半にかけてのアフガニスタン地方のトルコ系王朝(962~1186)。ガズニー(ガズナ)を首都としたので、この名がある。ペルシア系サーマーン朝のトルコ人奴隷アルプティギーンAlptigīn(在位962~963)によって創始され、その奴隷サブクティギーンSubktigīn(在位977~997)のときに支配権力が確立した。彼の治世からすでにインドへ侵入軍を送っているが、その子マフムードMahmūd(在位998~1030)のとき十数回にわたって侵攻を繰り返し、カナウジ、マトゥラなどの諸都市やグジャラート地方を攻略した。財宝で知られたソムナート寺院の略奪は史上もっとも有名である。しかし一方では、ペルシア風イスラム文芸を奨励して、アル・ビールーニーや詩人フィルドウスィーなどを優遇している。王朝は、この勇王マフムードの死後は急速に衰え、のちゴール朝勢力に押されて西北インドに小領域を保ちつつ存続したが、1186年ついにゴール朝のインド侵入軍によって最終的に滅ぼされた。
[荒 松雄]
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精選版 日本国語大辞典
ガズナ‐ちょう ‥テウ【ガズナ朝】
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旺文社世界史事典 三訂版
ガズナ朝
ガズナちょう
Ghazna
アフガニスタンに建てられたトルコ系イスラーム王朝。カズニ朝ともいう
サーマーン朝の奴隷アルプテギンがガズナに逃れて創立した。第7代マフムード(位998〜1030)の時代が王朝の隆盛期で,17回にわたりインドに侵入し,インドのイスラーム化を進めた。宮廷には詩人フィルドゥシーが侍した。セルジューク朝とゴール朝の圧迫を受けて滅亡。
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