@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ガッダ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ガッダ
Gadda, Carlo Emilio
[生]1893.11.14. ミラノ
[没]1973.5.21. ローマ
イタリアの小説家。『ウディネの城』 Il castello di Udine (1934) により現代イタリア文学を代表する作家の一人となる。ファシズムの崩壊過程をグロテスクで凶暴なまでの風刺で描いた『炎上の館』 Novelle del ducato in fiamma (53) ,代表作『メルラーナ街の惨劇』 Quer pastieciaccio brutto de via Merulana (57) を発表,特に後者には,彼の言語および世界に対する不信の表われといわれる,多言語の使用,方言混用,多義的手法などがみられ,イタリアの現代文学に大きな影響を与えている。ほかに『悲しみの認識』 La cognizione del dolore (63) ,『エロスとプリアーポ』 Eros e Priapo (67) ,『ラ・メッカニカ』 La meccanica (70) などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ガッダ【Carlo Emilio Gadda】
1893‐1973
イタリアの作家。ミラノの落した名家に生まれた。第1次大戦に従軍してドイツ軍の捕虜となった。終戦直後から電気工学技師として働く一方,1926年からフィレンツェ文芸雑誌ソラーリア》に作品を発表しはじめた。以後,30余年にわたり創作活動をつづけるが,ファシズムレジスタンス洗礼を受けた20世紀中葉のイタリア文学界がネオレアリズモをその主流とするなかで,孤絶した独自の文学的領域を固守した。既成の言語をゆがめ,専門用語や方言を駆使することで新しい小説言語の構築を試みた彼の作品は,難解きわまりない混沌とした様相を呈しているが,それはそのまま彼の世界観の反映でもある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ガッダ【Carlo Emilio Gadda】
1893~1973 イタリアの作家。方言・俗語・専門用語・外国語などの混交から成る言語実験小説「メルラーナ街の怖るべき混乱」により、イタリアのジョイスと呼ばれる。他に「悲しみの認識」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ガッダ
がっだ
Carlo Emilio Gadda
(1893―1973)
イタリアの作家。11月14日、北イタリアの大都会ミラノの没落した名家に生まれる。第一次世界大戦では歩兵として従軍し、ドイツ軍の捕虜となって終戦まで抑留された。終戦直後から電気工学技師の職務につく一方、哲学の勉強を始め、他方ではしだいに文学とのかかわりを深めて、1926年からはフィレンツェの文芸雑誌『ソラーリア』の同人として次々に作品を発表し、当初から評判をよんだ。以後、約30年にわたり創作活動を続けていくが、ファシズムとレジスタンスの洗礼を受けた20世紀中葉のイタリア文学がネオレアリズモをその主流とするなかで、孤絶した独自の文学的領域を固守した。既成の言語への不信からそれをゆがめ、もしくは破砕し、さらには専門用語や方言を縦横に駆使することによって新しい小説言語の構築を試みた彼の作品は、難解きわまりない混沌(こんとん)とした様相を呈しているが、それはそのまま彼の世界観の反映でもある。デフォルメの文学とも不条理の文学ともよびうる実験的かつ前衛的な作風は、第二次大戦後の新資本主義社会発展のなかで、もはや従来のネオレアリズモに飽き足らなくなった若い世代の文学者たちの心をとらえ、いわゆる「63年グループ」を中心とするネオアバングァルディアの運動の促進に多大な影響を与えた。40年にフィレンツェへ移住したが、50年以降はローマに住み、73年5月21日、当地で死去した。代表作として、最初の短編集『哲学者たちの聖母』(1931)、従軍体験をつづった『ウーディネの城』(1934)、「ミラノ・スケッチ」の副題をもち膨大な注を付した『アダルジーザ』(1944)、ガッダの名声を国際的にも高めた長編小説『メルラーナ街の惨劇』(決定版・1957)および『悲しみの認識』(決定版・1963)などがあげられる。53年のビアレッジョ賞のほか、国内外の数々の賞を受けた。[鷲平京子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ガッダ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ガッダの関連情報

関連キーワード

黒田清輝ウィグモア北村透谷東京大学E. ロッドウェルナー内村鑑三ドビュッシーニキシュマイケルソン

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation