@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ガムシ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ガムシ
Hydrophilidae; water scavenger beetle
鞘翅目ガムシ科の昆虫の総称。微小ないし大型の甲虫で大多数は淡水生,一部は陸生である。体は多くは卵形で背面が強くふくらみ,なめらかで光沢の強いものが多い。下面は平たい。頭部は短く,前胸の中に納まる。触角は短く,6~9節から成り,第1節は最長で湾曲することもある。第6節は杯状,先端3節は微毛におおわれた球稈を形成する。小腮枝が細長く,触角と同長またはそれ以上であることが本科の著しい特徴となっている。大腮は強力で有歯。肢は長く,跗節は5節。淡水生のものでは後肢に遊泳に適した長毛がある。一般に草食性であるが,陸生種には動物の糞やその他の腐敗物に集るものが多い。世界に約 2000種,日本に約 75種を産する。ガムシ Hydrophilus acuminatus体長 32~35mmで日本産ガムシ科中の最大種。体は楕円形で翅端はややとがる。全体黒色で光沢があり,触角,小腮枝などは黄褐色である。上翅には4条の点刻列がある。中・後胸板の正中線は顕著な隆条になり,その後端は鋭く針状にとがる。腹節の正中線も隆条となる。沼,池などの止水に多くみられ,水草などを食べる。本州以南の日本全土,朝鮮中国分布する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ガムシ【Hydrophilus acuminatus】
甲虫目ガムシ科の昆虫(イラスト)。黒色で光沢があり,体長約34mm。日本各地のほか,朝鮮半島,中国などにも広く分布する。池や沼,水田などに生息し,成虫は水草を食べる。昼間も活動するが,夏の夜灯火に飛来することもある。水中での呼吸は,頭を水面に近づけ,触角で水面を破り空気をとり入れる。空気は体の腹面に密生する微毛の働きで空気膜となり気門に運ばれる。初夏のころ,50~100個の卵を卵囊に包んで水草に産みつける。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ガムシ
がむし / 牙虫
[学] Hydrophilus acuminatus

昆虫綱甲虫目ガムシ科に属する昆虫。本州、四国、九州のほか朝鮮半島、中国に分布し、池沼、水田などにすむ。体長33ミリメートル前後。黒色でボート形、背中が膨らんでおり、小あごひげが細長く、触角の先が膨らむのでゲンゴロウとは見分けられる。また脚(あし)は細く、胸下面後方には腹部上に突出した鋭い突起がある。成虫は春から夏に現れ水草を食べるが、幼虫はほかの昆虫を捕食する。雌は水面に浮かぶ水草に細い柄(え)のついた卵塊を産み付ける。北海道には近似種がいる。

 ガムシ科water scavenger beetlesは、世界に約2000種が知られており、日本産は約80種である。水生のものはガムシのほか、コガムシ、ヒメガムシ、ヒラタガムシ、シジミガムシ、ゴマフガムシなどの類があり、体の下面や脚、触角先端部に微毛を密生し、そこに空気を蓄えて呼吸に利用する。陸生の類にはハバビロガムシ、マグソガムシ、ケシガムシなどがあり、腐敗動植物質や動物の糞(ふん)に集まる。近縁の科にダルマガムシ、ホソガムシがある。

[中根猛彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ガムシ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ガムシの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation