●キイチゴ(木苺)【キイチゴ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
キイチゴ(木苺)
キイチゴ
Rubus; raspberry
バラ科のキイチゴ属の総称,日本には 80種以上も野生する。直立またはつる性の木本または草本。果実は液果状の集合果で,赤,黄,黒色などに熟し甘ずっぱみがある。また,単にキイチゴの名でカジイチゴ (梶苺)をさす場合もある。カジイチゴは日本の暖地の海岸に生じ,しばしば人家にも植えられる。ヨーロッパキイチゴ R. idaeusも栽培して生食または加工してジャムなどにする。
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世界大百科事典 第2版
キイチゴ【キイチゴ(木苺) brambles】
開花後,子房壁が多肉質にふくらみ,集合果をなし,いわゆるキイチゴ状果をつくるバラ科の一つの属。果実は通常,食用になる。キイチゴの和名は,草イチゴに対して,木になるイチゴの意味である。北半球の温帯に多いが,世界のすべての大陸に分布する。分類の困難な群で,種の範囲が研究者によって異なっており,その結果,200~3000種あるという。日本には35種が沖縄から北海道にかけて分布している。 植物体は変化に富み,草本に近いものから木に近いものまであるが,ほとんどのものは灌木である。
出典:株式会社平凡社
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