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キヅタ

世界大百科事典 第2版

キヅタ【ivy】
ウコギ科キヅタ属(ヘデラ属)Hederaのつる植物。北アフリカ,ヨーロッパ,アジアに広く分布し,ひっくるめて1種とされたり,10種ほどに分類されたりする。日本にもキヅタが自生する。常緑低木で多数の気根を出し,他の物体(樹木,岩石)などに吸着してよじのぼる。葉は互生し,全縁あるいはカエデの葉のように3~12浅裂する。花は両性で小さく帯緑色,果実は液果状核果で,なかに3~5粒の種子がある。 カナリーキヅタH.canariensis Willd.(=H.helix L.var.canariensis (Willd.) DC.)はカナリアマデイラ,アゾレスなどの諸島原産のつる植物で,茎は高く登攀(とうはん)もしくは付着物体より長く下垂する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

キヅタ
きづた / 木蔦
ivy
[学] Hedera rhombea (Miq.) Bean

ウコギ科の常緑藤本(とうほん)。アイビーと称し観葉植物とされるものも同じ仲間である。枝は気根を出し、岩上や樹上をよじ登る。葉は互生し、長さ3~7センチメートル。光沢があり、質は厚い。葉形には2型があり、若い枝では三~五角形で浅く3裂し、年を経た枝では卵状披針(ひしん)形で全縁。花は10、11月、当年枝の先端から伸びた散形花序につき、黄緑色。果実は球形の核果で、翌年の春に黒く熟す。ツタ(ブドウ科)よりも木らしいのでこの名がある。またツタが落葉性であるのに対して、常緑性で冬も葉があるためフユヅタともいう。本州から沖縄および朝鮮、台湾に分布。庭木として普通に栽培される。キヅタ属は15種からなり、ユーラシアを中心に分布する。

[門田裕一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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