●キム
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
キム
Kim, Roman Nikolaevich
[没]1967. モスクワ
ソビエト連邦の小説家。父は朝鮮の亡命政治家。幼年時代を日本で過ごし,慶應義塾普通部に学んだ。 1917年帰国し,ウラジオストク大学を卒業。 1923年から文学活動を始め,主として実話に取材した政治的な推理小説を書いた。代表作は,中編『春川で発見された手帳』 Tetrad',naidennaya v Sunchone (1951) ,『広島の娘』 Devushka iz Khirosima (1954) ,『特務機関』 Agent osobogo naznacheniya (1962) ,『枕の下のコブラ』 Kobra pod podushkoi (1962) 。
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キム
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日本大百科全書(ニッポニカ)
キム
きむ
Роман Николаевич Ким/Roman Nikolaevich Kim
(1898―1968)
ソ連の作家。朝鮮の亡命政治家の子としてウラジオストクに生まれ、日本へ留学。慶応義塾普通部2年まで在日。革命の年(1917)に帰国、極東大学を終え、日本語・日本文学を教え、スペイン内戦および第二次世界大戦に参加。戦後『広島の娘』(1954)で文壇にデビュー。その後『読後焼却のこと』『特務機関』『枕(まくら)の下のコブラ』(ともに1962)などスパイ小説を書いた。芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)など日本文学の翻訳もある。
[木村 浩]
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