●キャラバンサライ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
キャラバンサライ
caravansary
隊商のための宿泊施設。トルコではハーン,中央アジアではラバト,北アフリカではフンドゥークと呼ぶこともある。街道の途中にある場合は通常,1ヵ所だけ門を開いた堅固な周壁で防備され,中庭に面して諸室を設ける。人の使う部分とらくだや馬の使う部分の配置によっていくつかの形式がある。すなわち,重層とし上下に分けるもの,厩などを後方に付属させるもの,中庭に直接面する部分と周壁に沿う部分とに区分するものなどがある。商人のほか,巡礼者なども宿泊し,都市の中に設けられる場合もあった。
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旺文社世界史事典 三訂版
キャラバンサライ
kārvānsarāy
西アジアや内陸アジア西部にみられる隊商の停泊地・宿
移動中の商人の宿泊施設としての役割をもつものと,商人の取り引き事務所としての役割をもつものの2種類があった。同郷の者や,同じ物品を扱う者同士が共同で部屋を借りることが多く,仲買人による取り引き場としての性格ももっていた。
移動中の商人の宿泊施設としての役割をもつものと,商人の取り引き事務所としての役割をもつものの2種類があった。同郷の者や,同じ物品を扱う者同士が共同で部屋を借りることが多く,仲買人による取り引き場としての性格ももっていた。
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