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キュリウム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

キュリウム
curium
元素記号 Cm ,原子番号 96。周期表3族のアクチノイド元素人工放射性元素の1つで,超ウラン元素に属する。 1944年 G.シーボーグにより発見された。多数の同位体が知られているが,最初に発見されたキュリウム 242は半減期 162.5日,α変でプルトニウム 238に変る。ミリグラム量のキュリウム 242の単体金属が製造されているが,これは銀白色で展性がある。しかしα線を出すため腐食性がある。融点 1340℃。放射能は非常に強く,ラジウムの約 3000倍。キュリウムの名はキュリー夫妻をたたえてつけられた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

キュリウム(curium)
アクチノイドに属する超ウラン元素の一。プルトニウムに加速したα(アルファ)線を照射して作った人工放射性元素元素記号Cm 原子番号96。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

キュリウム【curium】
周期表元素記号=Cm 原子番号=96融点=1340℃ 比重=13.51電子配置=[Rn]5f76d17s2 おもな酸化数=III,IV人工元素の一つで,周期表第IIIA族に属するアクチノイドの一つ。約10種の同位体が知られているが,そのうち半減期の最も長いものは247Cm(4×107年以上)。1944年アメリカのシーボーグGlenn Theodore Seaborgらはプルトニウム239 239Puにサイクロトロンで加速したα粒子を照射して初めてこの元素(242Cm)をつくった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

キュリウム
きゅりうむ
curium

アクチノイドに属する超ウラン元素の一つ。原子番号96、元素記号Cm。対応するランタノイドのガドリニウムが、希土類元素化学の開拓者であるフィンランドのガドリンを記念して命名されたように、放射化学に貢献したフランスのキュリー夫妻を記念して命名された。

 1944年にカリフォルニア大学バークリー校の60インチサイクロトロンで加速したα(アルファ)線をプルトニウム239に照射した試料から、シカゴでシーボーグらが精密な化学分離によってその存在を確認した。多くの同位体が知られており、最長の半減期(1.56×107年)をもつ同位体はキュリウム247である。金属キュリウムはフッ化物CmF3をバリウム蒸気中で加熱還元して得られ、銀色光沢を示す。ミリグラム量以上が比較的容易に得られ、酸化数+Ⅲ、+Ⅳの化合物が知られており、ガドリニウムに似た化学的挙動を示す。

[岩本振武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

キュリウム
〘名〙 (curium) (キュリー夫妻にちなんで命名) 超ウラン元素の一つ。記号 Cm 原子番号九六。原子量二四七。銀白色の金属光沢をもつ。一九四四年、アメリカのシーボーグ、ジェームズ、ギオーソらがプルトニウム二三九にアルファ線を照射して初めて製造。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

キュリウム
キュリウム
curium

Cm.原子番号96の元素.電子配置[Rn]5f 76d17s2の周期表3族アクチノイド元素.95番のAmより数か月先に,3番目に発見された超ウラン元素.キュリー夫妻にちなんで命名された.1944年,原爆製造目的のマンハッタン・プロジェクトで,G.T. Seaborg(シーボーグ)らによってカリフォルニア大学バークレー校の60 inサイクロトロンで加速した 4He 原子核(a粒子)による 239Pu の衝撃で得られた.242Pu の逐次中性子吸収(原子炉中)後のβ崩壊生成物として 244Cm,252Cf のα崩壊生成物として 248Cm が得られ,前者は mg 単位(価格100ドル)の酸化物,後者は μg 単位で硝酸塩または塩化物の形で商業的に入手できる.銀色の金属.密度13.5 g cm-3.融点1613.2 ℃.第一イオン化エネルギー587 kJ mol-1(6.09 eV).通常の酸化数2~4.水溶液中で Cm3+ は淡黄色.CmO,Cm2O3,CmO2,CmH2,CmCl3,CmF3が存在する.CmF3の磁化率がGdF3の磁化率と同じであることが1950年に見いだされ,ランタノイドとの類似性が確認された.現在,知られている同位体核種は,232~252の範囲に21種.質量数247の核種がもっとも長寿命で半減期1.56×107 y.半減期162.8 d でα崩壊する.242Cm は,グラム当たり3 W の熱量を発生するので,熱電素子としての利用が考えられる.[CAS 7440-51-9]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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