●キュレーション【きゅれーしょん】
知恵蔵
キュレーション
キュレーターの語源は、博物館や図書館などの管理者や館長を意味する「Curator(キュレーター)」からきている。キュレーターが館内の展示物を整理して見やすくするのと同様に、インターネット上のあらゆる情報を、キュレーター独自の価値判断で整理するのがキュレーションであり、キュレーションされたものは、プログラムなどで自動的に収集する従来の検索サービスの検索結果と比べて、「不要なものが少ない」「センスが良い」などといった理由から人気が高まっている。
関連サイトのURLをまとめたリンク集もキュレーションの一つではあるが、代表的なキュレーションサイトには、Twitterのつぶやきをまとめる「Togetter」や、検索サービス「NAVER」が開始した「NAVERまとめ」などがある。
「NAVERまとめ」は、韓国の検索サービス最大手「NAVER」の日本法人「ネイバージャパン株式会社」が開始したユーザー参加型のキュレーションサービスで、同サービスでは、まとめページを作ったユーザーが広告収入を得られるようにもなっており注目されている。
現在は、GoogleやYahooのような自動的に情報を収集する検索サービスが主流だが、自動化による画一的な情報収集より、手動によってまとめられた情報は、同じ価値観を持つ人々にとってありがたいものである。キュレーションサービスが普及し、更に充実すれば、検索サービスの手法の主流が変わるかもしれない。
(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
デジタル大辞泉
キュレーション(curation)
2 情報などを特定のテーマに沿って集めること。→キュレーションサービス
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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人事労務用語辞典
キュレーション
(2013/7/8掲載)
出典:『日本の人事部』
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日本大百科全書(ニッポニカ)
キュレーション
きゅれーしょん
curation
インターネット上に無数に散らばる情報を、収集・分類・再構築し、そこに価値をもたせてネット上で共有すること。それを行う人はキュレーターとよばれる。本来は美術館や博物館における、展示物の収集・分類・整理、およびわかりやすい提示などの業務全般をさし、それが転じてIT用語として使われるようになった。検索エンジンと異なるのは、人間の目を通して情報の取捨選択を行うため、むだが少ないことである。また、まったく別の分野の情報が、相互に結びつくことで新しい価値が生まれるなど、ネット情報を体系的にとらえることが可能になる。ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で多くのフォロワーを集め、有益な情報をタイミングよくリンクすることも、キュレーションといえる。美術館や博物館の場合と異なり、ネットにおけるキュレーターに資格は必要ないが、ものごとを幅広くみて、確証のない情報を排除して、信頼できるリンク先を的確に提示するセンスが求められる。
[編集部]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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