@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

キルド鋼【キルドこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

キルド鋼
キルドこう
killed steel
脱酸鎮静鋼とも呼ばれる。鋼を溶解するとき中に混入してくる空気中の酸素を,アルミニウム,フェロマンガン,ケイ素鉄などの強脱酸剤を添加して除去した鋼をいう。溶解精錬後の溶鋼に対し炉内酸,取鍋脱酸,鋳型内脱酸の3段階で行われる。鋼中の酸素を除去するため,凝固中に炭素と酸素の反応による炭酸ガスの発生がなく,静かに凝固し,内部気泡を生じない。鋼塊頂部に収縮孔ができるため,歩どまりが低いが,連続鋳造法ではこれらの点が改善される。一般に鋼鋳物鋳鋼品として用いられる鋳鋼は,キルド鋼に属する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

きるどこう【キルド鋼】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

キルド鋼
きるどこう
killed steel

精錬を終え、固める直前にケイ素やアルミニウムを少量添加し、鋼中に溶けている酸素を安定な酸化物に変えた鋼。古くは鎮静鋼と称した。鋼中に酸素が残存すると凝固の際に一酸化炭素が発生して沸騰状態となり、盛んに火花が散るが、ケイ素やアルミニウムなどの脱酸剤を添加すると沸騰現象がみられず、静かに凝固するのでこの名がある。凝固に際して一酸化炭素の発生がないので、固化した鋼塊は気泡を含まず、比較的均質である。鋼に溶けている微量の窒素は鋼を放置しておく間に窒化鉄を形成するなどして鋼の降伏点を高めるが、キルド鋼中の窒素はアルミニウムと結合して窒化鉄をつくらないので、アルミニウムで脱酸をしないリムド鋼と比較して、キルド鋼では降伏点が低く、このためにプレス成形が容易である。材質が均質微細であるために強靭(きょうじん)で、とくに低温でも靭性を保つので低温用にも用いられる。

[須藤 一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

キルド‐こう ‥カウ【キルド鋼】
〘名〙 (キルドはkilled) ケイ素、アルミニウムなどの強力な脱酸剤を用いて、最もよく脱酸(キリング)を行なった鋼塊。鋳型に溶鋼を鋳入するとき、ガスの発生がなく、化学成分や物理的性質が均一となって静かに凝固するのが特徴。高炭素鋼、鍛造用鋼、機械構造用鋼、特殊鋼、工具鋼などに広く用いられる。鎮静鋼。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

キルド鋼」の用語解説はコトバンクが提供しています。

キルド鋼の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation