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キング(大衆娯楽雑誌)【きんぐ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

キング(大衆娯楽雑誌)
きんぐ

大衆娯楽雑誌。1925年(大正14)1月、講談社より創刊。先に『雄弁』『講談倶楽部(くらぶ)』『少年倶楽部』『面白(おもしろ)倶楽部』『現代』『婦人倶楽部』を刊行していた「雑誌王」野間清治(せいじ)は「万人向きの百万雑誌」をつくろうと研究を重ねた。当時最高に売れている雑誌でも25万~26万部であったから、100万の読者をもつには「年齢、性別、職業、地位を超えて親しまれ、そのうえためになり、とても安い雑誌」を出さなければと5年間考え続けた。数百の候補のなかから『キング』と誌名を決めた。掲載原稿の審査も厳重を極めた。そして空前の大宣伝をし、創刊号は350ページ50銭であったが74万部売れた。内容は野間イズムの集大成で、「わが成功訓」「世界一保険勧誘員奮闘物語」「二宮尊徳」「軍神を泣かした孝子清一郎」など、出世と金儲(かねもう)けと忠君愛国道徳をミックスしたもので創刊の翌年には150万部に達した。43年(昭和18)にはキングは敵性語であるとして『富士』と改題。戦後の46年(昭和21)ふたたび『キング』と改題されたが、まったく振るわず57年終刊。

[松浦総三]

『講談社編・刊『講談社の歩んだ五十年』(1959)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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