●クオレ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
クオレ
Cuore
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
クオレ(〈イタリア〉Il Cuore)
[補説]作中にある先生の訓話「アペニン山脈からアンデス山脈まで」は、少年マルコがアルゼンチンにいる母に会うため旅をする物語で、日本では「母をたずねて」の名で知られる。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
クオレ
くおれ
Cuore
イタリアの作家エドモンド・デ・アミーチスの児童文学作品の代表作。1886年刊。クオレとは「愛の心」の意味。作者は序文で、小学生を対象とし、エンリーコという少年のメモに父親が加筆をしたものである、と述べている。内容は、1年間の学校生活を中心とした日記で、それに主として父親のコメントと先生の毎月の訓話(イタリア各地方の英雄的な少年の物語)が加わっている。主人公のエンリーコとさまざまな階層の少年たちはりっぱなイタリア人を目ざして、善意、勇気、労働などの尊さを学ぶ。その価値観からはみ出た少年は感化院へ送られてしまう。文学的価値は希薄だが、統一を果たし、新しい国家建設に燃えた時代の、一つの主張として資料的に貴重である。わが国でもいち早く翻案が出て(1902)、時代の風潮を反映して好意的に迎えられ、多くの翻訳がある。毎月の訓話の一つである「母を尋ねて」は独立した物語としても刊行されている。
[望月紀子]
『前田晁訳『クオレ――愛の学校』全2冊(1955・岩波書店)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
クオレ
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「クオレ」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●クオレの関連情報