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クマゼミ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クマゼミ
Cryptotympana facialis
目同翅亜目セミ科。体長 40~48mm,翅端までの長さ 60~70mmの大型のセミ。体は光沢のある黒色で,黄白色の微毛におおわれるが,日数を経た個体では脱落する。腹部第3節背板両側前縁に細い白色帯がある。翅は基部が黒く,他の部分は透明で,は基部が黄緑色。の腹弁は橙黄色成虫は7~8月に出現し,「しゃあしゃあ」と大声で鳴く。関東地方以南の本州,四国,九州,南西諸島分布する。八重山諸島の石垣島と西表島にはヤエヤマクマゼミ C. yaeyamanaを産し,「みーん,みーん」と鳴く。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

クマゼミ
東海地方以西で、2004年辺りから、光ファイバーケーブルを枯れと間違えて産卵し、断線被害を出して話題となっているセミ。関東地方南部以西に分布する種で東京ではあまり見かけないが、西日本ではごく普通に生息する大形の種。7月から9月にかけて、街路樹や公園の木に多数が集まっていることがある。近年温暖化の影響によって分布が東日本に広がりつつあり、断線被害が関東に及ぶ可能性もある。成虫は体長6〜7cmで、アブラゼミと同じほどの大きさだが、頭部の幅が広く、翅(はね)が透明なことで区別できる。雄が鳴くのは主に午前中だけだが、夕方に鳴くこともある。鳴き声は大きく、「シャンシャンシャン」などと聞こえる。通常の産卵では、1cm近い刃物のように鋭い産卵管で木の枝の樹皮をはいで卵を埋め込む。NTT西日本では被害を防ぐために、06年からケーブルの被覆を改良するという対策を講じている。
(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

日本大百科全書(ニッポニカ)

クマゼミ
くまぜみ / 熊蝉
[学] Cryptotympana facialis

昆虫綱半翅目(はんしもく)同翅亜目セミ科Cicadidaeに属する昆虫。大形で、体長40~48ミリメートル。体は太く頑丈で、全体が光沢のある黒色。はねは透明で、前翅前縁脈は黄緑色。雄の腹弁は長円形で、美しい橙(だいだい)色。腹部背面には白い帯が現れることがある。関東地方以西の平地に広く分布し、7~8月に出現し、朝、梢(こずえ)などでシャー、シャー、……とけたたましく鳴く。センダンを好み、ときにこの樹幹に群れる。

 石垣島と西表島(いりおもてじま)には別種のヤエヤマクマゼミC. yayeyamanaが分布するが、この種はクマゼミよりわずかに大きく、体長44~50ミリメートルで日本最大種である。翅脈は黒色、雄の腹弁も黒色から赤褐色で角張る。山間部に多く、午前中ミーン、ミーン、……とミンミンゼミのような声で鳴く。

[林 正美]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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