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クラウディング・アウト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クラウディング・アウト
crowding out
貨幣供給量不変のもとでの国債の市中消化による財政支出の増加が,利子率の上昇を通じて民間の資金需要を抑制し,民間投資を減少させる (追い出す) 現象のこと。元来,民間投資が政府支出の資金調達によって追出されるという直感的イメージからアメリカで生れた用語である。財政支出の拡大によりどの程度クラウディング・アウトが生じるかは,貨幣需要,投資の利子弾力性の大きさなどによって異なる。貨幣需要の利子弾力性が小さいほど,または投資の利子弾力性が大きいほどクラウディング・アウト効果は大きくなる。財政支出の増加と同額の民間投資が減少するような完全なクラウディング・アウトが生じる場合には,利子率のみ上昇し,所得水準は変わらないため,財政政策の有効性はまったく失われることになる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

クラウディング・アウト
公債発行によって利子率が上昇し、民間投資が抑制され、公共支出が民間支出を押し出してしまうこと。貨幣供給量が一定の下、公債財源によって支出を拡大して雇用の増加を図るケインズ政策を行っても、利子率が上昇してクラウディング・アウト効果が働いてしまう。そこで、経済学者のジョン・R.ヒックスは、IS‐LM分析(財市場における投資(I)と貯蓄(S)の関係と、貨幣市場における貨幣需要(L)と貨幣供給(M)の均衡を同時に充足する利子率と国民所得の組み合わせを見いだす分析方法)を用いて、クラウディング・アウトを防ぐためには、通貨供給量を増加させながら財政支出の拡大を行う「ポリシー・ミックス」を主張した。これに対してミルトン・フリードマンに代表されるマネタリストは、失業率は長期的には自然失業率という一定水準にとどまるため、財政支出の拡大を行うケインズ政策はインフレ率を上昇させるだけに終わる、と批判した。
(神野直彦 東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

世界大百科事典 第2版

くらうでぃんぐあうと【クラウディング・アウト】

出典:株式会社平凡社
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