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クラッチ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クラッチ
clutch
軸と軸を接続し,原動機回転伝達する継手の一種で,駆動中に回転を断続できるものをいう。断続できないものは軸継手という。次の4形式に大別される。 (1) かみあいクラッチ 端部にそれぞれ爪または歯の部分を設け,両者を噛み合せて伝動するもの。 (2) 摩擦クラッチ 各軸端に円板や円錐部品を取付けて接触させ,接触面の摩擦力で伝達する。自動車用クラッチはこの形式である。 (3) 電磁クラッチ 電磁力を利用するもの。 (4) 流体クラッチ 各軸にポンプタービンを設けて組合せ,流体を介して動力を伝達する (→流体継手 ) 。これらのなかで,摩擦クラッチが最も一般的で,摩擦面が乾燥状態で作動する乾式,摩擦面が給油,強制潤滑状態などで作動する湿式とがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

クラッチ(clutch)
原動軸から従動軸に、動力を伝達あるいは遮断する装置。かみ合いクラッチ摩擦クラッチなどがある。連軸器。
クラッチペダル」の
クラッチバッグ」の略。
起重機の、つめ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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クラッチ(crutch)
ボートのに取り付けた、U字形のオール受けの金具

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デジタル大辞泉プラス

クラッチ
日本プロ野球チーム、東北楽天ゴールデンイーグルスの公式マスコット。背番号10。ワシモチーフ

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世界大百科事典 第2版

クラッチ【clutch】
例えば自動車の運転におけるように,一般に機械システムにおいて,原動側(エンジン電動機など)より従動側(車輪など)に回転運動回転軸を通して伝達している場合,この動力伝達を必要に応じて断続したいことがしばしば起こる。この目的で用いられる機械要素をクラッチという。クラッチの利点は,原動機の運転をいちいち止めることなく,原動軸が回転したままの状態で従動軸の回転を止めたり,速度を切りかえるための歯車の入れかえなどが容易にできることにある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

クラッチ
くらっち
clutch

2軸を連結する継手の一種。軸と軸を接続したり、接続を断ったりするのに使われる。原動機の軸と従動軸との間にクラッチを入れておくと、原動機を停止させることなく従動軸を静止させることができるので、速度を変えるために歯車を入れ替えたり、ベルトを掛け替えたりすることが可能である。どの形式のクラッチでも、軸が静止していても動いていても、軸と軸との連結を断つことができる。しかし、軸と軸とを接続する場合には静止状態か、あるいはごく低速度のときだけ可能なものと、動いているままで接続できるものとがある。前者の例はかみ合いクラッチ、後者の例は摩擦クラッチである。

[中山秀太郎]

かみ合いクラッチ

互いにかみ合うつめをもったフランジを軸の端に取り付け、一方は軸に固定し、他方はフェザーキーで軸にはめ、軸上を軸方向に移動できるようにしたクラッチ。静止状態で移動できるつめを動かして他方のつめをかみ合わせ、軸を回転する。角形のつめならばどちらの方向にも回転を伝えることができるが、三角形状のつめをもっているものでは一方向の回転だけが伝えられ、逆方向に回すことはできない。

[中山秀太郎]

摩擦クラッチ

原動軸と従動軸とにフランジを取り付け、そのフランジを互いに押し付けて接触面の摩擦により回転を伝えるクラッチ。押し付ける板が平板のものを板クラッチ、円錐(えんすい)形のものを円錐クラッチ、リムからなるリムクラッチなどがある。押し付けるときの力を加減することによって任意の速度で従動軸に回転を伝えることができる。従動軸に著しく大きな負荷がかかったときは、摩擦面が滑り従動軸は停止するので、事故防止にも役だつ。いずれも回転を断続するときに衝撃を少なくできる長所がある。摩擦面には摩擦を増すために石綿織物などを張り付ける。

[中山秀太郎]

流体クラッチ

流体(通常は油)を介して回転を2軸間に伝えるクラッチ。密閉した容器内に油を満たし、2軸の先端に羽根車を取り付けて、密閉容器内に羽根車を相対して入れる。一方の軸を回転させると、羽根車の回転により油も回転する。油の回転により他方の羽根車が回転するので、一方の軸から他方の軸へ回転を伝えることができる。このクラッチは騒音や振動がなく、運動の開始・停止が比較的早くかつ確実にできる長所があり、自動車などに使用されている。

[中山秀太郎]

自動車のクラッチ

自動車の場合は、エンジンを常時回転させておき、走り出すときにエンジンのクランク軸を、車輪を回転させる軸に接続して自動車を動かす。クラッチはつねに接触しており、クラッチペダルを踏むと油圧の作用でクラッチが離れる。クラッチの踏みぐあいでクラッチ板の摩擦力が加減される。自動車を止めるときには、この2軸内の関係を遮断する。走行中は車の速度をいろいろ変えるが、それにはクランクシャフトと車輪とのかみ合わせ歯車を変える。このような動力伝達には普通、摩擦クラッチの一種の単板乾式円板クラッチが用いられる。このほかには、電磁力を利用した電磁クラッチ、流体クラッチなども使用されている。

[中山秀太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

クラッチ
〘名〙 (clutch)
① 駆動軸の継手の一つ。原動軸と従動軸を、必要に応じて連結あるいは遮断する装置。特に自動車のエンジンの動力を車輪に連結したり遮断したりするペダル。クラッチペダル。連軸器。連動器。〔外来語辞典(1914)〕
※風(1946)〈山本有三〉二つの事件「とっさに彼はクラッチを切り、ブレーキをかけた」
② 起重機のつめ。

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クラッチ
〘名〙 (crutch) ボートの両舷側についている、オールを支えるふたまたの金具。
※暑中休暇(1892)〈巖谷小波〉三「櫂(かひ)も何も入れて、クラッチ(鐶(くゎん))も付けてある」

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