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クラミジア感染症【クラミジアかんせんしょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クラミジア感染症
クラミジアかんせんしょう
Chlamydia infection
淋 (りん) 病の増加と同時に急激に増大してきた性行為感染性の疾患で,非菌性尿道炎である。トラコーマ性病性リンパ肉芽腫などの病原体として知られていたクラミジア・トラコマチスが原因物質。症状は淋菌性尿道より一般的に軽度で,感染から発病までの期間も7~14日と比較的長い。女性では時として子宮内膜炎卵管炎腹膜炎などの急性骨盤内炎症性疾患を引起すことがあるが,ほとんどの場合は自覚症状がないため,妊婦がそのまま出産にのぞむケースがあり,分娩時に新生児に感染する。感染児の死亡率は一般より顕著に高く,生後数日間で結膜炎になったり,クラミジア性の肺炎にもかかりやすい。治療には,テトラサイクリンドキシサイクリンエリスロマイシンなど抗生剤が有効である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

クラミジア‐かんせんしょう〔‐カンセンシヤウ〕【クラミジア感染症】
chlamydia infectionクラミジアによる感染症。性行為により感染する。尿道炎・副睾丸(ふくこうがん)炎・前立腺炎子宮頸管(けいかん)炎などを起こす。感染症の母親からの新生児は結膜炎や肺炎になり、また、流産の原因にもなる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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家庭医学館

くらみじあかんせんしょう【クラミジア感染症】
 近年、クラミジア(正式な名称はクラミジア・トラコマチス)という病原微生物の感染による性感染症が増えています。クラミジアが感染すると、男性は非淋菌性尿道炎(ひりんきんせいにょうどうえん)(「非淋菌性尿道炎」)が、女性は、子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)(「子宮頸管炎」)がおこることが多いものです。そのほか、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫(にくげしゅ)(「鼠径リンパ肉芽腫(第四性病/ニコラ・ファーブル病)」)や目の病気のトラコーマ(「クラミジア結膜炎(トラコーマ)」)がおこることもあります。
 クラミジアによる性感染症は、若い人、とくに大学生などのインテリジェンス層に多いといわれていますが、その理由はよくわかっていません。
 男性の尿道炎は、外尿道口から出る分泌物(ぶんぴつぶつ)による下着の汚れ、軽い排尿痛(はいにょうつう)や尿道のかゆみ程度です。
 女性の子宮頸管炎は、症状がとくに軽く、おりものが少し増える程度で、クラミジアが感染していることに気づいていない人が多いのですが、不妊症(ふにんしょう)になる可能性がありますし、妊娠(にんしん)すると、生まれた赤ちゃんの4割にトラコーマが、2割に肺炎がおこるという報告もあります。
 性行為後の軽い症状には注意が必要です。クラミジアが感染したかどうかは、簡単な検査でわかります。感染の機会をもった後におかしな症状に気づいたら、泌尿器科(ひにょうきか)の診察を受けましょう。女性は産婦人科でもかまいません。
 サイクリン系の抗生物質が効きます。

出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典

クラミジア‐かんせんしょう ‥カンセンシャウ【クラミジア感染症】
〘名〙 (chlamydia intection の訳語) クラミジアによる感染症。性行為により感染する。尿道炎、副睾丸炎、前立腺炎、子宮頸管炎などを起こす。

出典:精選版 日本国語大辞典
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内科学 第10版

クラミジア感染症(感染症および寄生虫疾患)
 クラミジアは人工培地で増殖できず,細胞内でのみ増殖する偏性細胞内寄生細菌であり,DNARNAを有し2分裂増殖する.まず,感染性の基本小体(0.2~3 μm)が宿主細胞に吸着・侵入し,封入体のなかで増殖能のある網様体に形態変化する.網様体は2分裂増殖後に,再び基本小体に戻り,細胞の破壊とともに細胞外に放出されるという特異なライフサイクルを有する. ヒトに感染し疾患を起こすものはChlamydophila psittaci,C. pneumoniae,Chlamydia trachomatisの3種が主である(表4-10-1).これらによるクラミジア感染症には,オウム病,肺炎クラミジア感染症クラミジア・トラコマティス感染症などがある.[安藤秀二]

出典:内科学 第10版
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六訂版 家庭医学大全科

クラミジア感染症
クラミジアかんせんしょう
Chlamydial infections
(感染症)

どんな感染症か

 クラミジア・トラコマチスという細菌による感染症で、性感染症のなかで最も流行しているもののひとつです。近年ではとくに若い女性のかかる率が増加しており、性行為の若年化、多様化とともにその広がりが問題となっています。

 男性では尿道炎(にょうどうえん)精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)などを、女性では子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)卵管炎(らんかんえん)卵管周囲炎(らんかんしゅういえん)などを発症します。

症状の現れ方

 男性の尿道炎では1~2週の潜伏期のあとに軽い排尿痛や漿液(しょうえき)性(さらさらした)の尿道分泌物が現れます。精巣上体炎は精巣上体の腫脹(しゅちょう)(はれ)、疼痛、発熱が現れます。

 女性のクラミジア感染症の症状は非特異的で、漿液性の帯下(たいげ)(おりもの)、不正性器出血、下腹部痛、膀胱炎(ぼうこうえん)のような症状などがあります。しかし、性別に関わらず無症候性感染といって症状がほとんど現れない患者さんも半数以上いるので、注意する必要があります。

 女性の場合は子宮頸管炎から上行性に感染を起こし、卵管炎、卵管周囲炎、骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)などによる不妊症(ふにんしょう)につながることもあります。男女とも健常成人のクラミジア保有率は3~5%といわれています。

検査と診断

 クラミジア感染症の診断では、遺伝子診断法としてのPCR法、TMA法、SDA法などが標準的な検査法です。男性の尿道炎の場合は初尿による検出が優れています。女性の子宮頸管炎の場合は、子宮頸管の分泌物か子宮頸管擦過(さっか)による検査が広く用いられています。

 これらは非常に鋭敏で有用な検査法ですが、PCR法では血液や精液などが混入すると偽陰性(ぎいんせい)となることがあります。

治療の方法

 現在、抗菌薬が効かないクラミジアはほとんど報告されていないので、抗菌薬の適切な服用で治ります。クラミジアは独特の増殖様式をもっているので、抗菌薬は通常7日間の継続的な服用が必要です。症状が軽くなっても服用を中止すると無症候感染が持続することがあります。2004年からアジスロマイシン(ジスロマック)という抗菌薬が使用できるようになり、1回の服用で治療ができるようになりました。

 また、淋菌(りんきん)感染症などとの混合感染も多く、混合感染のある場合はそれぞれの感染症に適切な抗菌薬を投与する必要があります。

病気に気づいたらどうする

 症状からクラミジア感染症が疑われる場合は泌尿器科・婦人科を受診してください。簡単な検査で診断できます。

 クラミジア感染症と診断された場合はパートナーの治療も併せて行う必要があります。パートナーに症状がなくても無症候性感染の可能性がありますし、オーラルセックスのみでも感染するので、可能性があるパートナーの十分な検査・治療が必要です。

 クラミジア感染症は2002年をピークにやや減少傾向ですが、いぜんとして毎年多くの患者さんの発生を認めます。その予防には正確な知識をもつこととコンドームの使用が重要です。

國島 康晴, 塚本 泰司

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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EBM 正しい治療がわかる本

クラミジア感染症
どんな病気でしょうか?

●おもな症状と経過
 性交渉や性的な接触によって感染する病気を性感染症(STIs:Sexually Transmitted Infections)といいます。そのなかで、現在もっとも多くみられるのがクラミジア感染症です。とくに若い女性の間で増加しており問題になっています。
 感染の初期には女性の場合はおりもの、不正出血が増える、下腹部が痛むという症状がでることもありますが、一般的には、男性も女性もほとんど症状がなく、感染に気づかないまま放置されがちです。
 女性の場合、子宮や卵管(らんかん)などに感染が広がり、子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)や骨盤内感染症をおこし、子宮外妊娠、卵管がつまってしまう卵管性不妊症や慢性骨盤痛の原因となります。
 男性の場合、尿道炎、精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)、直腸炎になり、男性不妊、慢性直腸炎、反応性関節炎、尿道狭窄(きょうさく)につながる場合もあります。
 さらに、感染に気づかないまま出産した場合、産道感染によって新生児が喉頭炎(こうとうえん)や結膜炎、肺炎になる可能性もあるため、妊娠時には必ず検査が必要です。
 また、女性の場合、炎症が卵管から腹腔(ふくくう)(おなかのなか)に広がると肝臓被膜の炎症(肝周囲炎)をおこすこともあり、右上腹部の痛みや発熱がおこります。これは「フィッツ・ヒュー・カーティス症候群」と呼ばれています。(1)

●病気の原因や症状がおこってくるしくみ
 クラミジア・トラコマティスという微生物(Chlamydia trachomatis)が原因です。男性は尿道や直腸に、女性は子宮の入口(子宮頸管)などにこの微生物が感染して炎症をおこします。最近ではセックスの形態が多様化し、オーラルセックスやアナルセックスが増えたことから、性器だけでなく口の周りや口内、咽喉(いんこう)、肛門、直腸に症状がでることもあります。その場合には、咽頭喉頭炎や直腸炎となります。
 適切な抗菌薬を用いれば完全に治癒(ちゆ)しますが、放置される限り自然に治ることはありません。性交渉のパートナーも同時に治療することが勧められます。

●病気の特徴
 以前は女性の感染者が多いといわれていましたが、男性は自覚症状に乏しく、検査を受けないため、潜在患者数は多いと考えられます。現在では男性の尿道炎の多くがクラミジアによるものであるといわれています。


よく行われている治療とケアをEBMでチェック

[治療とケア]定期的な検査によって感染の有無を確認する
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 非常に信頼性の高い臨床研究によって、リスクの高い以下のような人は、毎年クラミジア感染の検査を受けることで、骨盤内感染症の発症率を下げることが確認されています。(2)~(7)
・25歳以下の女性
・25歳以上の女性でリスクの高い人(新しいパートナーができた人、1人以上のパートナーがいる人、パートナーにほかにもパートナーがいる人、性感染症になったパートナーがいる人)

 なお、男性の定期的な検査でクラミジア感染が減ることは報告されていませんが、若い男性のなかでも、男性同性愛者や更正保護施設、少年刑務所、少年院などリスクの高い集団への毎年のスクリーニング検査は推奨されています。 (2)(6)(8)
 口腔咽頭や直腸への定期的な検査は推奨されていません。
 また、クラミジア感染症にかかった人はほかの性感染症にかかっている可能性も高いため、淋病やHIV、梅毒の検査も勧められます。男性同性愛者や複数のパートナーがいるといったリスクの高い人には、B型肝炎、C型肝炎を同時に検査することも勧められています。(2)(9)

[治療とケア]不特定多数との性交渉は避ける
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 臨床研究によって、複数の性的パートナーがいることは、クラミジア感染に対する有意な危険因子となることが報告されています。
ほかの危険因子としては、25歳以下の若年者(とくに20歳以下)、3カ月以内に新しい性的パートナーができた、過去にクラミジアに感染したことがある、コンドームを常に使わない、などがあります。(10)

[治療とケア]原因微生物に有効な薬を用いる
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 非常に信頼性の高い臨床研究によって、原因となる微生物(クラミジア・トラコマティス)に対して、テトラサイクリン系、マクロライド系抗菌薬は同等に有効であることが確認されています。しかしながら、マクロライド系、ニューキノロン系抗菌薬に対して抵抗性のあるクラミジアが増えています。(2)

[治療とケア]淋菌の治療も考慮する
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] 性病にかかるリスクの高い集団では、クラミジアにかかった人の50パーセント近くの人が淋菌(りんきん)にも感染していたとの報告があり、クラミジアと淋菌の同時治療を勧めています。しかし、一般の若い人(18~26歳)の集団では、クラミジア罹患(りかん)率は4.1パーセントで、クラミジアに罹患していた人のなかで淋菌にかかっていた人は7.3パーセントであったとの報告もあります。そのため、ルーチンには淋菌の治療は勧められていませんが、リスクの高い人(集団)では淋菌の同時治療も考慮すべきでしょう。その場合は、セフトリアキソンナトリウム水和物の筋肉または静脈注射を行います。(11)~(13)

[治療とケア]感染したら、性的パートナーも治療をする
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 一人に感染が発覚したら、性的パートナーにも感染していることが多くなります。アメリカでは、性的パートナーが医療機関を受診し、検査の結果を待っている間にも、再感染や感染拡大の危険性があるため、パートナーは検査をせずに治療をしたほうがよいという大規模研究があります。そのため、クラミジアや淋菌の感染がわかったら、パートナーには検査をせずに治療を受けることを勧めています。(14)(15)


よく使われている薬をEBMでチェック

クラミジアに有効な薬
[薬用途]テトラサイクリン系抗菌薬
[薬名]ビブラマイシン(ドキシサイクリン塩酸塩水和物)(2)(16)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ミノマイシン(ミノサイクリン塩酸塩)(2)(16)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 非常に信頼性の高い臨床研究によって、クラミジア感染症に対するテトラサイクリン系抗菌薬の有効性が確認されています。

[薬用途]マクロライド系抗菌薬
[薬名]ジスロマック(アジスロマイシン水和物)(2)(8)(16)~(18)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]エリスロシン(エリスロマイシン)
[評価]☆☆
[薬名]クラリス/クラリシッド(クラリスロマイシン)(18)
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] アジスロマイシン水和物については有効性を示す臨床研究があります。クラリスロマイシンは、アジスロマイシン水和物とほぼ同じ構造の薬ですので、同様の効果があると考えられますが、有効性を示す臨床研究は見あたりません。

卵管の感染に有効な薬
[薬用途]ニューキノロン系抗菌薬
[薬名]クラビット(レボフロキサシン水和物)(2)(8)(18)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]タリビッド(オフロキサシン)(2)(8)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] ニューキノロン系抗菌薬が有効であることが、非常に信頼性の高い臨床研究によって確認されています。しかし、ニューキノロン系抗菌薬は、妊娠中や授乳中、18歳以下の人には、骨形成に異常をきたす可能性があるため、使えません。(16)


総合的に見て現在もっとも確かな治療法
性交渉のときには、コンドームを使用する
 クラミジア感染症は性交渉時に、最初から最後までコンドームを使用すれば防ぐことのできる病気です。自分の体や相手の体を病気から守るために、コンドームの使用は心がけてほしいところです。予防策にまさる治療なし、といえるでしょう。

定期的に検査を受けて、早期に治療を始める
 性交渉の経験が一度でもあれば、感染の可能性があります。年間180万人の人がクラミジアに感染していると推計されているアメリカでは、思春期の女性10人に1人がクラミジア感染症であるともいわれていましたが、最近は減少傾向にあり、14~39歳の女性では2パーセントほど、14~24歳でも約5パーセントの人にクラミジア感染症がみられるともいわれています。(19)(20)
 感染リスクは環境や集団によって異なり、CDC(アメリカ疾病管理センター)では、リスクの高い人種や集団の女性に対しては、無症状でも検査を受けることを勧めています。
 日本でも10歳~20歳代の感染者の増加が懸念されています。定期的に検査を受けることで感染の発見はもちろん、感染の広がり(子宮・卵管から骨盤内・腹膜内まで)を防ぐことができます。骨盤内感染症が放置されると不妊や子宮外妊娠の原因ともなります。
 クラミジア感染症と診断された場合は、感染が子宮頸管にとどまっている早期に治療を始めることが大切です。感染したことがわかりさえすれば、非常に信頼性の高い臨床研究によって、テトラサイクリン系やマクロライド系の抗菌薬が、原因となる微生物の増殖を抑える効果があると確認されています。また、ニューキノロン系の抗菌薬についても、非常に信頼性の高い臨床研究によって有効性が確認されています。ただし、最近では抗菌薬に抵抗性を示すクラミジア菌が増えてきていることに、注意が必要です。

完全に治るまで治療を続けることが大切
 これらの結果から、治療自体は難しくありませんが、自己判断で完全に治りきらないうちに服薬や受診を中断してしまうことが多く、問題になりがちです。完全に治癒されない場合、感染がさらに拡大していく原因になります。
 ①妊娠中の人、②症状が続く人、③エリスロシン(エリスロマイシン)、ペニシリン系の抗菌薬で治療を受けた人は、3週間以降に、治ったかどうかの再検査が勧められています。
 それ以外の人は、3カ月以降に再検査をすることで、再感染や合併症を減らす効果があることが非常に信頼性の高い臨床研究によって確認されています。(2)(21)~(23)

性的パートナーも早期に治療を開始する
 海外では性的パートナーの検査をせずに治療を始めたほうが、再感染予防や感染拡大予防に対して、よい結果をだしたという大規模研究もあります。(14)(15)
 また、性的パートナーに潜在的な感染が認められることも多いので、一人がクラミジアであることがわかった場合には、ピンポン感染(お互いにうつし合うこと)を防ぐためにも、検査をしないで、あるいは検査の結果を待たずに治療を開始することが必要です。(14)(15)

妊婦の感染では、子どもへの感染の危険性も
 感染に気づかないまま出産した場合、産道感染がおき、新生児が喉頭炎や結膜炎、肺炎になる可能性があります。妊娠時には必ず検査を受けることが必要です。そして、感染が認められた場合はすみやかに抗菌薬による治療を受けることが大切です。

(1)Wang SP, Eschenbach DA, Holmes KK, Wager G, Grayston JT. Chlamydia trachomatis infection in Fitz-Hugh-Curtis syndrome. Am J Obstet Gynecol 1980 Dec 1; 138 (7 Pt 2): 1034-1038.
(2)CDC. STD treatment guidelines. 2015.
(3)Khalil G Ghanem, MD, PhD, Susan Tuddenham, MD, MPH, et al. UpToDate, screening for STIs(last updated 3/11/2016)
(4)USPSTF http://www.uspreventiveservicestaskforce.org/Page/Document/UpdateSummaryFinal/chlamydia-and-gonorrhea-screening?ds=1&s=Chlamydia
(5)Gift TL, Blake DR, Gaydos CA, et al. The cost-effectiveness of screening men for Chlamydia trachomatis: a review of the literature. Sex Transm Dis 2008;35(Supp1):S51-60.
(6)CDC. STD/Chamydia screening guidelines. 2015.
(7)日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会. 産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2014. 日本産科婦人科学会事務局. 2014.
(8)Gift TL, Gaydos CA, Kent CK, et al. The program cost and cost-effectiveness of screening men for Chlamydia to prevent pelvic inflammatory disease in women. Sex Transm Dis 2008;35(Supp1):S66-75.
(9)Recommendations for partner services programs for HIV infection, syphilis, gonorrhea, and chlamydial infection. Centers for Disease Control and Prevention (CDC). MMWR Recomm Rep. 2008;57(RR-9):1.
(10)Datta SD, Sternberg M, Johnson RE, Berman S, Papp JR, McQuillan G, Weinstock H. Gonorrhea and chlamydia in the United States among persons 14 to 39 years of age, 1999 to 2002. Ann Intern Med. 2007;147(2):89.
(11)Kahn RH, Mosure DJ, Blank S, Kent CK, Chow JM, Boudov MR, Brock J, Tulloch S. Chlamydia trachomatis and Neisseria gonorrhoeae prevalence and coinfection in adolescents entering selected US juvenile detention centers, 1997-2002. Jail STD Prevalence Monitoring Project Sex Transm Dis. 2005;32(4):255.
(12)Nsuami M, Cammarata CL, Brooks BN, Taylor SN, Martin DHSex Transm Dis. Chlamydia and gonorrhea co-occurrence in a high school population. 2004;31(7):424.
(13)Miller WC, Ford CA, Morris M, Handcock MS, Schmitz JL, Hobbs MM, Cohen MS, Harris KM, Udry JR. Prevalence of chlamydial and gonococcal infections among young adults in the United States. JAMA. 2004;291(18):2229.
(14)Golden MR, Whittington WL, Handsfield HH, Hughes JP, Stamm WE, Hogben M, Clark A, Malinski C, Helmers JR, Thomas KK, Holmes KK. Effect of expedited treatment of sex partners on recurrent or persistent gonorrhea or chlamydial infection. N Engl J Med. 2005;352(7):676.
(15)CDC. Sexually Transmitted Diseases (STDs). Expedited Partner Therapy. http://www.cdc.gov/std/ept/ Last reviewed Mar/2016
(16)Workowski KA, Bolan GA. Sexually transmitted diseases treatment guidelines, 015. Centers for Disease Control and Prevention. MMWR Recomm Rep. 2015;64(RR-03):1.
(17)Lau CY, Qureshi AK. Azithromycin versus doxycycline for genital chlamydial infections: a meta-analysis of randomized clinical trials. Sex Transm Dis 2002;29:497-502.
(18)新村眞人,川名 尚,松本哲朗,守殿貞夫,清田 浩,小野寺昭一,他. 性感染症診断・治療ガイドライン 2011 第2部クラミジア感染症. 日本性感染症学会誌. 2011;22(1 Suppl.):60-64.
(19)Mosure DJ, Berman S, Fine D, DeLisle S, Cates W Jr, Boring JR 3rd. Genital Chlamydia infections in sexually active female adolescents: do we really need to screen everyone? J Adolesc Health. 1997;20(1):6.
(20)Prevalence of Chlamydia trachomatis Genital Infection Among Persons Aged 14-39 Years - United States, 2007-2012 September 26, 2014 / 63(38);834-838, CDC MMWR.
(21)Whittington WL, Kent C, Kissinger P, Oh MK, Fortenberry JD, Hillis SE, Litchfield B, Bolan GA, St Louis ME, Farley TA, Handsfield HH. Determinants of persistent and recurrent Chlamydia trachomatis infection in young women: results of a multicenter cohort study. Sex Transm Dis. 2001;28(2):117.
(22)Fung M, Scott KC, Kent CK, Klausner JD. Chlamydial and gonococcal reinfection among men: a systematic review of data to evaluate the need for retesting. Sex Transm Infect. 2007;83(4):304.
(23)Hosenfeld CB, Workowski KA, Berman S, Zaidi A, Dyson J, Mosure D, Bolan G, Bauer HM. Repeat infection with Chlamydia and gonorrhea among females: a systematic review of the literature. Sex Transm Dis. 2009;36(8):478.

出典:法研「EBM 正しい治療がわかる本」
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