@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

クルッツェン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クルッツェン
Crutzen, Paul
[生]1933.12.3. オランダアムステルダム
オランダ生れのドイツの化学者。 1973年ストックホルム大学で博士号を取得。 70年ドイツのマインツにあるマックス・プランク化学研究所で,地中のバクテリアがつくる不活性の亜酸化窒素が成層圏に上昇すると,太陽光により酸化窒素と二酸化窒素に分解され,これらがオゾン層の破壊を早める触媒の役を果すことを発見し,発表。当初,この学説は広く受入れられなかったが,F.S.ローランドや M.J.モリナらのオゾン層破壊の研究に道を開いた。ローランド,モリナとともに 95年ノーベル化学賞を受賞。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

クルッツェン
くるっつぇん
Paul J. Crutzen
(1933― )

オランダの化学者。アムステルダム生まれ。1959年にスウェーデンのストックホルム大学気象学研究室でコンピュータ・プログラマーとして就職、働きながら単位を取る。1965年から大気圏オゾン層の光化学に興味をもち研究を始める。1970年に窒素酸化物が触媒的に(窒素酸化物自体は消費されずに)オゾンを破壊することを示した。イギリスのオックスフォード大学での研究を経てストックホルム大学に戻り、超音速旅客機の排気ガスがオゾン層に及ぼす影響を研究し、1973年に博士号を取得。1974~1980年アメリカ大気研究所。1980年よりマックス・プランク化学研究所教授となる。1980年代にはオゾンホールについての研究も行った。また、低い高度の大気中のオゾン量は気候や生物資源の活動に大きく左右され、オゾン量が増えすぎることも問題であることを指摘した。オゾンの形成と分解に関する研究の功績により、1995年にM・モリーナ、S・ローランドとともにノーベル化学賞を受賞した。

[馬場錬成]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

クルッツェン
クルッツェン
Crutzen, Paul

オランダの気象学者.ストックホルム大学で学位を取得して,アメリカ大気研究センターを経て,ドイツのマックス・プランク協会化学研究所の大気化学部長となった.1970年成層圏のオゾン窒素酸化物によっても分解されること,その窒素酸化物が地中の微生物によって生産されたものに由来することを解明した.1982年には戦争の大気への影響,オゾン層の破壊や火災によって発生したによる気温の低下などを予測し,“核の冬”理論の発展に寄与した.オゾン層の生成と分解に関する研究によって,1995年S. Rowland(ローランド),M. Molina(モリーナ)とともにノーベル化学賞を受賞した.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

クルッツェン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

クルッツェンの関連情報

関連キーワード

斎藤寅次郎五所平之助清水宏成瀬巳喜男稲垣浩小津安二郎大恐慌ルロイ伊藤大輔山中貞雄

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation