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クループ症候群【くるーぷしょうこうぐん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

クループ症候群
くるーぷしょうこうぐん

イヌのほえるような咳(せき)をしたり、声がかれ、呼吸のたびにゼーゼーいったりして、しだいに呼吸困難が強くなるもので、喉頭(こうとう)の狭窄(きょうさく)、閉塞(へいそく)による症候群をいう。急性喉頭炎、急性喉頭蓋(がい)炎に相当するものがクループであり、かつてはジフテリアによるものを真性クループ、非ジフテリアによるものを仮性クループとよんで区別したが、現在では一つの症候群として扱われている。大部分は感染性で、パラインフルエンザなどウイルス性のものが多く、細菌性ではジフテリアは激減したが、まれにインフルエンザ菌による重症の喉頭蓋炎がみられる。そのほか、アレルギー性、異物性、あるいは外部からの圧迫などもある。秋から早春にかけて多く、3歳未満の男児に高率にみられる。一般にウイルス性のものは、数日間かぜぎみで経過し、夜間に突然吸気性の呼吸困難発作がみられるが、朝になると軽快し、自然治癒の傾向が強い。しかし、細菌性のものでは、症状が絶えず進行して、朝になっても軽快する傾向が認められない。増悪時の気道確保に留意し、加湿、喉頭局所の炎症性浮腫(ふしゅ)の除去、安静、輸液、酸素吸入、抗生物質の投与などを行う。なお、クループcroupの語源はカラスなどの擬音語で、古代英語に由来し、現代英語のcroakに相当する。病理学的には粘膜の壊死(えし)を伴わない線維素性の偽膜形成を意味し、クループ性肺炎などでは線維素性炎をさしている。

[坂上正道]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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