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クレーロス

世界大百科事典 第2版

クレーロス【klēros】
くじ〉の味から〈くじ引きで分配された分割地〉という意味になった語。ドリス方言ではクラーロスklaros。ギリシア諸市では一般に市民団ないし市民共同体の成員は,クレーロス所有者であることを原則としており,それは各市民が自己の家族の労働で耕し,経済的自立を支える一応の私有世襲農地であった。ヘシオドスはクレーロスの売買について述べているが,共同体の維持の目的から,クレーロスの移動は好ましくないため,いろいろな共同体規制が加えられることが多く,売買が禁止されることもあった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

クレーロス
くれーろす
klēros ギリシア語

古代ギリシアの世襲の私有地。元来くじを意味した語で、ギリシア人のエーゲ海域定住に際して、くじ引きによる土地の分配が行われた結果生じた名称と推測されている。市民の家のもっとも重要な経済的基盤を構成し、自由な処分は大きく制限されていた。スパルタでは、クレーロスは、市民に割り当てられた数家族のヘイロタイによって耕作されていたが、これを手放すことは完全市民としての資格喪失を意味した。

[前沢伸行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

クレーロス
kleros
ギリシア語で「くじ」の意。転じてギリシアの分配地,世襲土地財産の意味
ギリシア人が征服した土地を自由人に分割する際,公平を期して抽選により分配したことに由来するといわれる。市民はクレーロス所有者であることが原則であり,クレーロス所有を維持することは,独立自営農民中核とするポリスの民主政成立の基盤であった。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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