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クローチェ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クローチェ
Croce, Benedetto
[生]1866.2.25. アクィラ,ペスカセロリ
[没]1952.11.20. ナポリ
イタリアの哲学者,文芸評論家,政治家。全4巻から成る『精神の哲学』 Filosofia dello spirito (I美学,II論理学,III実践の哲学,IV歴史記述の理論と歴史,1902~17) により,20世紀前半のヨーロッパ思想界に多大な影響を与えた。これは 19世紀末に流行した実証主義哲学に反対する生の哲学に属する。 1903年 G.ジェンティーレの協力を得て月刊誌『批評』 La criticaを主宰,指導的評論家となる。 10年上院議員となり,ジョリッティ内閣の文相となる (20~21) 。ファシズム勃興に対しては反ファシズム立場に立ち,25年「反ファシズム宣言」を発表,第2次世界大戦中は作活動に専心。 43年イタリアの敗戦後自由党を再組織し,総裁となり,バドリオ政権,ボノミ政権下で閣僚に名を連ねた。 47年イタリア歴史研究所を主宰。

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クローチェ
Croce, Giovanni
[生]1557頃.ベネチア,キョッジア
[没]1609.5.15. ベネチア
イタリアの作曲家。 G.ツァルリーノの弟子。 1565年サン・マルコ大聖堂の合唱団員,1603年同楽長。ベネチア楽派の代表的な作曲家。世俗音楽の作品がすぐれており,代表作品はマドリガル・コメディ『音楽療法』。ほかにモテトソナタマドリガルなどの曲集,壮麗な二重合唱を用いた教会音楽などが有名。

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デジタル大辞泉

クローチェ(Benedetto Croce)
[1866~1952]イタリアの哲学者・歴史家。マルクスの批判的検討を通してヘーゲル主義に至る。政治的にはファシズムに反対して自由主義の立場をとった。著「歴史叙述理論と歴史」「一九世紀ヨーロッパ史」など。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

クローチェ【Benedetto Croce】
1866‐1952
イタリアの思想家,歴史家。ローマ大学卒業後,郷土ナポリに居を定め,生涯大学の研究機関に所属せずに研究活動を続けた。実証主義思想への批判から出発して,ビーコ,マキアベリ,マルクス主義などを学びながら,精神の学としての哲学の体系を構想した。それによると,精神活動は直観的認識行為,概念的認識行為,経済的行為,道徳的行為の四つの活動に区分され,四つの活動はそれぞれ美,真,効用,善という価値を表現する。そしてこれら四つの活動,四つの価値を対象とする学が美学論理学,経済学,倫理学だとしたうえで,哲学を歴史の方法論であると説明し,歴史主義の考え方を明らかにした。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

クローチェ【Benedetto Croce】
1866~1952 イタリアの哲学者・政治家。歴史主義的方法論を体系化し、二〇世紀初頭の美学的革新の中心的存在となった。文相をつとめたがファシズム擡頭たいとう後辞職し、第二次大戦後再び内閣副総理となる。著「美学」「一九世紀ヨーロッパ史」など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

クローチェ
くろーちぇ
Benedetto Croce
(1866―1952)
イタリアの哲学者、歴史家、批評家。南部の大地主の家庭に生まれる。経済的に恵まれた生活環境に育ったが、1883年の大地震で両親と妹を失う不幸に出会い、伯父にあたるローマの政治家スパベンタSilvio Spaventa(1822―1893)に養育されたが、まもなく終生の宿となるナポリの住居に移り住んだ。大学に奉職することなく、主として著述と雑誌編集に頭し、また出版活動(ラテルツァ社)にも参加した。さらに自由主義者として1910年から上院議員となり、ジョリッティの最後の内閣で文相を務めた(1920~1921)。彼は、ファシズムに対しては、自由主義を活性化するうえで有用であるとして最初好意的態度をとったが、1925年になると期待は幻想であったとして反対の態度に変わった。その年の5月に発表された「反ファシスト知識人宣言」において、クローチェは政治からの文化の自立性という自由主義の信条を述べ、反ファシズムの立場を言明したが、これはファシズム体制下で彼を文化的抵抗の旗手とした。内外の知識人に絶大な影響力をもつ彼の文化的抵抗をファシズムも黙認するほかなかった。1903年以来刊行されてきたクローチェの雑誌『批評(クリティカ)』は1930年代において発行部数を倍増する。ファシズム体制崩壊後、再建された自由党に加わり、国民解放委員会を支持し、1944年にバドリオとボノーミの両内閣に無任所相として入閣し、第二次世界大戦後は制憲議会議員と上院議員をも務めた。
 彼は、ビコとマルクスさらにヘーゲルを総合して、実在するのは精神だけであり、現実とは人間の精神活動の表れであり、その発展過程が歴史であるという精神哲学の立場に達した。それを構成する四部作『表現の科学および一般言語学としての美学』(1902)、『純粋概念の科学としての論理学』(1905)、『実践の哲学――経済学と倫理学』(1908)、『歴史叙述の理論および歴史』(1917)によって、19世紀末に流行した実証主義哲学に反対し、生の哲学に属する精神の科学としての哲学体系を樹立した。1925年以降の歴史書、とりわけ『十九世紀ヨーロッパ史』(1932)および晩年の主著である『思想と行動としての歴史』(1938)において、倫理的生を歴史の中心に据え、歴史は自由の実現であるとする歴史観を展開するとともに、自由主義の哲学的再興を試みた。[重岡保郎]
『クロオチェ著、羽仁五郎訳『歴史の理論と歴史』(岩波文庫) ▽坂井直芳訳『十九世紀ヨーロッパ史』増訂版(1982・創文社) ▽羽仁五郎著『抵抗の哲学―クロォチェ』(1972・現代評論社) ▽H・S・ヒューズ著、生松敬三・荒川幾男訳『意識と社会』(1965/改訂版・1970/新装版・1999・みすず書房)』

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精選版 日本国語大辞典

クローチェ
(Benedetto Croce ベネデット━) イタリアの哲学者、歴史家、政治家。ヘーゲル、ビコの影響を受け、史的唯物論に反対、精神の発展が歴史哲学に結集されると説く。文芸評論誌「批評」を創刊し、イタリアの文学界、思想界に感化を与えた。またファシズムを批判し、自由主義の擁護につとめた。主著「歴史叙述の理論および歴史」「ビコの哲学」「ナポリ王国史」「一九世紀ヨーロッパ史」など。(一八六六‐一九五二

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旺文社世界史事典 三訂版

クローチェ
Benedetto Croce
1866〜1952
イタリアの哲学者・歴史家
ヘーゲルの哲学と生の哲学を結びつけ,美学・論理学・倫理・歴史の4部から構成される「精神科学としての哲学」を提唱。1920〜21,44年文相。ムッソリーニ政権成立後も反ファシストの立場を堅持し,第二次世界大戦末期から戦後にかけ,王政に反対して自由党を指導した。主著『歴史叙述の理論と歴史』(1917)。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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