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クローニー資本主義【くろーにーしほんしゅぎ】

知恵蔵

クローニー資本主義
縁故や家族関係が大きな意味を持つ経済体制のこと。狭義では、権力者の親族や取り巻きが一体となり利権をあさる傾向を指す。「クローニー」は「仲間内」と訳されることもある。新古典派の経済学者や国際機関から、アジア通貨危機を誘発した構造的な背景として批判された。狭義の用法ではインドネシアのスハルト、フィリピンのマルコス政権などがよく引き合いに出されるが、欧米では韓国の財閥、日本の「政・財・官」の癒着を同一視することもある。クローニー資本主義は東アジアの社会経済システムに長い間組み込まれてきたので、通貨危機前の奇跡的な経済発展の時期にも支配的な体制であった。したがってそれが危機の直接的な原因だったとは断定できないはずであるが、この体制の改革が危機打開の条件であるとの見解が、欧米では根強い。
(石見徹 東京大学教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

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