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クローン【くろーん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

クローン(生物)
くろーん
clone
同じ遺伝組成をもった細胞または個体の集団。クローンをつくるための繁殖法はつねに非交雑的であるから、これを分枝系または栄養系ともいう。植物の1個体から挿木や取木などによって栄養繁殖的に生じた個体集団を元来クローンとよんだが、動物においても組織培養で1個の細胞から生じた細胞集団を、また菌類や細菌類でも単胞子培養で得られた細胞集団をクローンという。クローンによって得られた細胞または個体集団は、交配による遺伝子の交換がおこっていないので、突然変異がおこらない限り遺伝子型も表現型も一定に保たれている。植物では品種の保存管理によく利用されている。1987年にはアメリカで哺乳(ほにゅう)動物(ウシ)の受精卵を取り出し、機械的に個々の細胞に分割し、各分割卵を発育させてクローンをつくることに成功、96年にはイギリスで体細胞利用によるクローン羊が誕生した。[吉田俊秀]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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