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グラフィック・デザイン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

グラフィック・デザイン
graphic design
印刷媒体を取扱う表現技術のこと。グラフィックアートともいう。立体媒体を対象としたディスプレイ・デザインに対する文字,写真,絵画図解などを駆使した新聞雑誌の広告,ポスターパッケージ,コマーシャル・フィルムなどのデザインがその代表的なものであるが,アニメーション映画やビデオ・テープの作品にも応用されつつある。なお印刷媒体に限らず金属,ガラスなども用いられるため,その分野はますます広範囲に及んでいる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

グラフィック・デザイン
印刷媒体による視覚表現の。すなわち、印刷技術により複製・量産を前提とする新聞、雑誌、ポスターなどの視覚的媒体のデザインをいう。語源は、ギリシャ語のグラフィコス(graphikos・図表化する)。 一連のデザイン作業を行うのがグラフィック・デザイナーである。1940年代その業務は、印刷メディアを取り巻く平面的なデザインが中心であった。70年代以降は、アート・ディレクターの登場により分業化が進展。イラスト、コピー、タイポグラフィー、サイン、ディスプレーCI、広告、エディトリアルなど細分化と専門化が著しく進んだ。また、映像やコンピューターなど視覚メディアの多様化により、グラフィック・デザインは従来の解釈を超え、あらゆる視覚媒体のデザインを意味するようになった。 ビジュアル・デザイン(visual design)は同義語。
(武正秀治 多摩美術大学教授 / 2008年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

世界大百科事典 第2版

ぐらふぃっくでざいん【グラフィック・デザイン】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

グラフィック・デザイン
ぐらふぃっくでざいん
graphic design
印刷という量産技術の活用を前提に、主として視知覚という観点から、伝達内容を美的かつ効果的に表現することを目ざして行うデザイン。ポスター、新聞広告、雑誌広告、宛名広告(ダイレクト・メール)、包装紙、包装箱、パンフレット、書籍、雑誌、新聞、ハウス・オーガン(機関紙)、カレンダー、地図、図表、レコード・ジャケット、そして封筒や便箋(びんせん)などの事務用品までがその対象となる。このように、現代の市民生活の広範囲にわたって、グラフィック・デザインの成果は根づいている。
 グラフィック・デザインは、文字群と画像群をデザインし、さらにそれを綜合(そうごう)することによって成り立つ。しかもその成果は、製版、印刷という行程を経て初めて具体化される。したがって、凸版、凹版、平版といった各版式の特徴を理解し、それぞれの版式の特性を生かした表現を目ざすことが重要であり、同様に、印刷用紙の選択も看過しえない。また、色数(印刷度数)の決定に際しては、表現効果と経費との関係も十分に顧慮しなければならない。
 活版印刷術は15世紀中葉に発明されていたとはいえ、グラフィック・デザインに飛躍的前進があったのは、19世紀に石版印刷術による多色刷りが普及してからであり、同世紀後半のシェレ、ロートレック、ミュシャらの活躍がそれである。20世紀前半からは写真製版を活用し、本格的な展開が繰り広げられることとなる。キュビスムの影響を受けたカッサンドル、構成主義のリシツキー、さらにヤン・チヒョルトやモホリ・ナギ、ハーバート・バイヤーらの活躍が目をひく。ことにモホリ・ナギとバイヤーは、バウハウスなどの機関を通じて後進の育成にあたった功績も大きい。
 日本では1910年代の橋口五葉(ごよう)、和田三造(さんぞう)、北野恒富(つねとみ)、杉浦非水(ひすい)、片岡敏郎(としろう)らの先駆的活動が見逃せない。日本でグラフィック・デザインの本格的活動が開始されるのは第二次世界大戦後で、1951年(昭和26)の「日本宣伝美術会」、1952年の「東京アド・アートディレクターズクラブ」(東京アートディレクターズクラブの前身)の結成、55年の「グラフィック'55展」の開催、1960年に東京で催された「世界デザイン会議」の成功などが、その後の日本のグラフィック・デザインの針路を方向づけた。「グラフィック'55展」の日本人メンバー、伊藤憲治(けんじ)、大橋正(ただし)、亀倉雄策(ゆうさく)、河野鷹思(こうのたかし)、早川良雄(よしお)、原弘(はらひろむ)、山城隆一(やましろりゅういち)らがこの分野に与えた影響は少なくない。1978年には、グラフィック・デザイナーの職能団体「日本グラフィックデザイナー協会」が発足、1984年には公益法人化され再発足している。[武井邦彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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