●グラン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
グラン
生体の免疫機能を高める賦活剤の一つ。癌化学療法剤の副作用として,細菌やウイルスの感染から生体を防御する働きのある白血球の一種である好中球の減少がみられる。そのため,感染症を予防するためには抗生物質を大量に投与しなければならないなど問題が多くなっている。グランは,白血球を増加させる顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF) を遺伝子組換えにより量産した製品で,好中球を選択的に増加させる作用をもつ。癌化学療法による好中球減少症,悪性リンパ腫,急性白血病に用いられるほか,骨髄移植時の好中球数の増加促進,再生不良性貧血や先天性・突発性好中球減少症,骨髄異型性症候群に伴う好中球減少症にも効果を示す。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ぐらん【グラン】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
「グラン」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●グランの関連情報