●グリエール
ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)
グリエール
日本大百科全書(ニッポニカ)
グリエール
ぐりえーる
Рейнгольд Морицевич Глиэр/Reyngol'd Moritsevich Glier
(1875―1956)
ソ連の作曲家。ウクライナのキエフに生まれ、モスクワ音楽院でタネーエフ、イッポリトフ・イワーノフ、アレンスキーに師事。その後キエフ音楽院、モスクワ音楽院で教鞭(きょうべん)をとり、プロコフィエフ、ミャスコフスキー、ハチャトゥリアンなどの優れた弟子を育て、モスクワに没した。彼はロシア国民楽派の伝統から出発したが、革命後はソビエト音楽の発展に一生を捧(ささ)げた。作品はあらゆるジャンルに及んでいるが、とくにバレエ『赤いけし』(1927)は最初のソビエト・バレエの一つとして高く評価されている。
[寺田兼文]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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