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グリニャール試薬【グリニャールしやく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

グリニャール試薬
グリニャールしやく
Grignard reagent
フランスの化学者 V.グリニャールが発見したもので,ハロゲン化アルキルまたはハロゲン化アリールを,無水エーテル中で金属マグネシウムと反応させて得られる試薬。主成分は有機マグネシウム化合物である。代表的求核試薬として用いられる。たとえば,水,アルコール,アミンアセチレンなど活性水素をもつ化合物と反応させると炭化水素を発生する。ホルムアルデヒドと反応させると第一アルコールを,その他のアルデヒドと反応させると第二アルコールを,ケトンエステル (ただし,ギ酸エステルからは第二アルコールが生成する) ,酸無水物,酸ハロゲン化物と反応させると第三アルコールを生成する。また二酸化炭素と反応させるとカルボン酸,ハロゲン化アルキルとの反応から炭化水素を生成し,ケイ酸エステルと反応させるとケイ素化合物となる。これらの反応は物質合成や確認などに広く利用される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

グリニャール‐しやく【グリニャール試薬】
有機合成に利用される試薬の一。有機ハロゲン化マグネシウム化合物エーテル溶液の総称。一般式RMgX(Rはアルキル基、Xはハロゲン)で表される。各種有機化合物の合成、活性水素定量などに利用。

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世界大百科事典 第2版

グリニャールしやく【グリニャール試薬 Grignard reagent】
RMgX(R=アルキル基,フェニル基などの有機原子団,X=Cl,Br,I)の化学式をもつ有機マグネシウム化合物グリニャール反応に使われる試薬。F.A.V.グリニャールが1901年にはじめて合成して以来,炭素-炭素結合を形成するための重要な合成試薬として用いられている。エチルエーテルまたはテトラヒドロフラン中で種々のハロゲン化アルキル(またはハロゲン化アリール)に金属マグネシウムを作用させて得られる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

グリニャールしやく【グリニャール試薬】
ハロゲン化アルキルと金属マグネシウムとを無水エーテル中で反応させて得る有機金属化合物。一般式 RMgX( R はアルキル基、 X はハロゲン) 1900年にフランスの有機化学者グリニャール(V. Grignard1871~1935)が発見。有機化合物の合成反応に重要な物質で、この試薬を用いて行う合成反応を一般にグリニャール反応という。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

グリニャール試薬
ぐりにゃーるしやく
Grignard reagent
RMgX型の有機マグネシウム化合物の総称。1900年フランスの化学者グリニャールにより最初に合成されたことから、この名がつけられた。この試薬はハロゲン化アルキル(RX。X=塩素Cl、臭素Br、ヨウ素I)と金属マグネシウム(Mg)とをエーテル中で反応させると生成し、RMgXの組成をもつとされている。実際には溶媒のエーテルを含む複雑な構造であることが知られている。炭素‐炭素(C-C)結合生成にきわめて有力な試薬である。

 式(1)に示すように、エーテル中でハロゲン化アルキルとマグネシウムを反応させて合成し、単離、精製しないでそのまま反応に用いる。グリニャール試薬の構造は簡単にRMgXで表すことはできず、エーテル溶液中では、マグネシウムにエーテルが配位した複雑な構造で式(2)のような平衡があると考えられている。活性な試薬で、酸素、二酸化炭素、水と速やかに反応するので、試薬の調製・保管には空気や水分が入らないように十分に注意する必要がある。[佐藤武雄・廣田 穰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

グリニャール‐しやく【グリニャール試薬】
〘名〙 ハロゲン化アルキルマグネシウム。化学式 RMgX (Rはアルキル基、Xはハロゲン元素)。ハロゲン化アルキルを無水エーテル中で金属マグネシウムと反応させてつくる。一九〇一年グリニャールが発見。反応性にすぐれ、空気中での自然発火がないので各種のアルコール合成、有機合成に用いられる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

グリニャール試薬
グリニャールシヤク
Grignard reagent

一般式RMgX(Rはアルキルまたはアリール基,XはCl,Br,I)をもつ有機マグネシウム化合物.1900年にF.A.V. Grignard(グリニャール)によってはじめて報告された.普通,無水のエーテル系溶媒(ジエチルエーテルテトラヒドロフランなど)中で,RXと金属Mgを作用させることにより調製し,反応性が高いため単離せずにそのまま用いることが多い.多くの有機化合物,とくにカルボニル化合物と反応して炭素-炭素結合を形成するので,有機合成において重要な試薬である.溶液中では,R2MgとMgX2などとの平衡混合物として存在する.[別用語参照]グリニャール反応

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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