●ケッペン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ケッペン
Koeppen, Wolfgang
[没]1996.3.15. ミュンヘン
ドイツの社会派作家。俳優やジャーナリストを経てオランダでシナリオを書く。巧みなモンタージュ的手法と繊細な文章が特徴。小説『不幸な愛』 Eine unglückliche Liebe (1934) ,『草のなかの鳩』 Tauben im Gras (51) ,『温室』 Das Treibhaus (53) ,『ローマに死す』 Der Tod in Rom (54) のほか,現代の模範的な散文といわれる旅行記『ロシアとほかの国々へ』 Nach Rußland und anderswohin (58) など。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ケッペン
Köppen, Wladimir Peter
[没]1940.6.22. オーストリア,グラーツ
ロシア生まれのドイツの気候学者。ロシアの歴史研究家ペーター・フォン・ケッペン Peter von Köppen(1793~1864) の子。1866年ハイデルベルク大学で植物学を専攻。1869年ライプチヒ大学で学位取得,ペテルブルグ中央物理観測所助手。1874~1919年ハンブルクのドイツ海軍気象台研究主任。気象学,地球物理学,生物学など多くの分野で活躍したが,特に気候学の業績は有名で,近代気候学の父と呼ばれている。ドイツにおける最初の印刷天気図の作成,観測法の確立,観測網の整備などに貢献。世界の植物分布を考慮したケッペンの気候区分はよく知られている。また古気候学研究は女婿のアルフレート・ロタール・ウェゲナーとの共著『地質時代の気候』Die Klimate der geologischen Vorzeit(1924)にまとめられ,不朽の古典として知られるとともに,ウェゲナーの大陸移動説形成に重大な影響を与えたといわれる。種々の社会改革事業にも参加し,広範囲の活動を展開。主著『気候学概説』Grundriss der Klimakunde(1931)。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ケッペン(Wladimir Peter Köppen)
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ケッペン【Wolfgang Koeppen】
ドイツの作家。俳優,劇作家,シナリオ作家,雑誌編集者などの職を経たのち,1930年代に二,三の作品を書いたが不評で,以後約10年間沈黙を守った。戦後50年代にはいって《草の中の鳩》(1951)を発表して一躍文名を挙げ,ついで《温室》(1953),《ローマに死す》(1954)など戦後の西ドイツの復興過程の歪みや,その社会の暗部に亡霊のように生き続けるナチスの残党などを描いた社会批判的色彩の濃い長編小説を次々に著して好評を得た。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
ケッペン【Wladimir Peter Köppen】
ドイツの気候学者。ケッペンの気候分類で知られる。ロシアのペテルブルグでロシア帝国の貴族の家系に生まれた。祖父は皇帝の侍医,父は歴史家であった。青年時代クリミアで過ごし,のちペテルブルグ,ハイデルベルク,ライプチヒの各大学で学び,卒業後はペテルブルグ観測所につとめた。1873年の第1回国際気象会議に出席し,ノイマイヤーG.V.Neumayerと知り会い,彼の世話で75年ハンブルク海洋気象台が創設されたときに入り,1918年までつとめた。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
ケッペン
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ケッペン」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ケッペンの関連情報
関連キーワード
| 児童雑誌| ファリエール| サンジカリズム| 鉄筋コンクリート構造| ドゥーマ| 夏目漱石| 日本郵便制度史(年表)| 御免| 内閣総理大臣| バン・デ・ベルデ|