●ケレス
ケレス
Ceres
ローマ神話の女神で,
ギリシア神話の
デメーテルと同一視された。
作物の
生育と成熟を司る母神として,地母神
テルスと密接に結びつけられていたが,デメーテルの影響で,
ディオニュソスと同一視された
リベルや
ペルセフォネと同一視された
リベラの
両神とともに
ギリシア的な
祭祀を受けるようになり,デメーテルとまったく同化した。
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ケレス
Ceres
準惑星の一つ。かつて
小惑星に分類され,そのなかで最大とされたが,2006年以降準惑星に分類されることになった。
直径 910km,
公転周期 4.6年。 1801年1月1日ジュゼッペ・
ピアッツィが発見。その後見失ってしまったが,数学者カール・
フリードリヒ・
ガウスによって
最小二乗法による軌道計算がなされ,同年 12月 31日にウィルヘルム・
オルバースが再発見した。
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ケレス(〈ラテン〉Ceres)
ローマ神話の
豊穣(ほうじょう)の女神。
ギリシャ神話の
デメテルと同一視された。
セレス。
準惑星の一。1801年、イタリアのピアッチが
火星と
木星の
公転軌道の間で発見。当初は
惑星と思われたが、近くで同様に小さな
天体が次々と発見されたため、それらとともに
小惑星に分類され、その第1号とされた。2006年、
国際天文学連合が設けた新区分の「準惑星」に分類し直された。直径は約1000キロで、周囲の小惑星より
格段に大きい。セレス。
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ケレス【Ceres】
セレスともいう。1801年イタリアのパレルモ天文台で,G.ピアッチによって発見された第1号の小惑星。彼の6週間にわたる観測結果からC.F.ガウスが軌道決定を行い,この天体が
ボーデの法則から予測されていた火星と木星の軌道の間を公転する小天体であることを確かめた。ケレスの直径は約1000kmで小惑星中最大であるが,衝のときの平均光度は7.6等で肉眼で観測するのは困難である。【
竹内 端夫】
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ケレス【Ceres】
古代イタリアの
穀物の女神。古くからギリシアの
デメテルと同一視されたため,ケレス本来の
職能等は不明の部分が多く,ローマ固有の神話も伝わらない。古代の
史家によれば,ローマの町が大飢饉に襲われた前496年,シビュラ予言書の
啓示をうけて,ケレスほか2神に
神殿造営が誓約され,その3年後,アウェンティヌス丘の
麓にできあがった神殿がケレスに奉献されたという。この神殿は,ローマでは穀物の取引がおもに
平民の手で行われていたところから,のちに平民の活動拠点となった。
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ケレス
(Ceres)
[一] ローマ神話の農耕の女神。
[二] ((一)にちなむ) 最初に発見された小惑星の名。一八〇一年、イタリアのG=ピアッツィが偶然発見。直径一〇〇三キロメートル。絶対実視等級三・七六等。公転周期四・六〇年。二〇〇六年、国際天文学連合が新たに定義した準惑星となった。
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