●ケント王国【ケントおうこく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ケント王国
ケントおうこく
Kingdom of Kent
イギリス,アングロ・サクソン時代の七王国の一つ。領域は現在のケント県とほぼ一致する。5世紀なかばにヘンギストとホルサに率いられたジュート人がこの地に渡来定着したと伝えられるが,王国の歴史が明白になるのは6世紀末のアゼルベルト王以後である。王は他の諸王国に覇を唱え,イギリスに初めてカトリックを導入,首都カンタベリーに教会を造り,またイギリス最古の法典を発布した。法典発布は7世紀後半フロスヘレ,エアドリック,ウィフトレドらの王によってもなされた。しかしアゼルベルト以後,国勢ふるわず,8世紀後半はマーシア王国に従属,9世紀初めウェセックス王国に征服されてその一州となり,イングランド統一王国に編入された。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
けんとおうこく【ケント王国】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
ケント‐おうこく ‥ワウコク【ケント王国】
(ケントはKent) 古代、グレートブリテン島の最南東部に成立した、アングロサクソン七王国の一つ。首都はカンタベリー。五世紀の中期に建国。六世紀に最盛期を迎えたが、九世紀にイングランド王国に併合された。
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ケント王国」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ケント王国の関連情報