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ゲルマニア

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ゲルマニア
Germania
古代ローマ人がゲルマン人の居住地に対してつけた呼称。ヨーロッパ中部,ドナウ川ライン川以東からウィスラ川までの,ローマ人に征服されないゲルマン人居住地,いわゆる「自由ゲルマニア」をさす。 89年に,それとを接して「上ゲルマニア」 (都はマインツ) ,「下ゲルマニア」 (都はケルン) の2属州がつくられ,ゲルマニアとは,この両地域をさすことになった。古代ローマの将軍ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』によると,沼沢の多い荒涼とした森林地帯であった。

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ゲルマニア
Germania
ローマの歴史家タキツスの著書。 98年刊。旅行者の報告と文学的資料に基づいて書いたライン以東ドナウ以北のドイツ地誌で,ラテン語の地理的民族学的著作として現存する唯一のもの。古代の分類では歴史書とされる。前半はゲルマニアの地勢と政治,宗教,風俗習慣などを,後半はスウェーデンフィンランドまで含めたゲルマニアに住む諸民族それぞれの地理的条件や特性を描く。彼らの道徳性とローマの堕落との対照などから明らかなように,著者の意図は地理的興味よりもむしろ,すでに失われてしまった昔日のローマ人の徳性と自由が未開のゲルマニア人の間に根強く生きているのをみて,これをとしてローマ人に示すことにあった。

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デジタル大辞泉

ゲルマニア(〈ラテン〉Germania)
古代ヨーロッパの地名。東はウィスワ川西ライン川ドナウ川、北はバルト海に囲まれた地域をさし、ゲルマン民族が居住した。
古代ローマの歴史家タキトゥスの著作。全46章。後100年ごろ完成。ゲルマン民族の風俗・習慣などを記述したもので、古ゲルマン研究の最重要史料

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ゲルマニア【Germania】
ローマの属州。ガリア北東部のライン左岸,ラインラントのローマ化はカエサルによる占領に始まった(前58‐前51)。ラインラントからベルギーにかけては,トゥングリ,トレウェリおよびネルウィイなど,ケルト人と混血した〈ライン左岸のゲルマン人Germani cisrhenani〉が定住し,アルザスからブルゴーニュ東部では,ヘルウェティイ,ラウラキおよびセクアニなどのケルト人に占められていた。皇帝アウグストゥスのガリア行政区の設定(前16)では,属州ゲルマニアはいまだ存在しないが,彼の軍事行動はライン川を越えてエルベ川まで延び,兵站(へいたん)基地のラインラントのローマ化を促した。

出典:株式会社平凡社
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ゲルマニア【De origine et situ Germanorum】
100年ころに活躍したローマの歴史家タキトゥスの書。執筆の時期は《アグリコラ伝》と同じころ(98年)である。《ゲルマニア》は,ライン川の西,ドナウ川の北に居住していたゲルマン諸部族のようすを語る民族学の書であり,カエサルの《ガリア戦記》とともに,当時の状況を伝える重要な史料の一つである。著者自身が認めているごとく,本書ポシドニウス,カエサル,リウィウスらの記述に基づいており,タキトゥス自身はゲルマニアを訪れたことがなかったと思われる。

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大辞林 第三版

ゲルマニア【Germania】
古代ヨーロッパの地名。ローマ人が民族大移動が始まる以前のゲルマン人の居住地をさしていったもの。中部ヨーロッパ、東はウィスラ川、西はライン川、南はドナウ川に囲まれた地域。現在のドイツ・ポーランド・チェコ・スロバキアにあたる。

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ゲルマニア【Germania】
タキトゥスの代表作。98年頃成立。北方ゲルマニアの土地・習俗・諸部族について記述。純真・素朴な北方の自然民族と、爛熟し退廃に赴きつつあるローマとの対比は、ローマへの警告の意味をもつ。古代ドイツ史に関する最も重要な文献。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ゲルマニア
げるまにあ
Germania
ローマの政治家・歴史家タキトゥスの作品。原題は『ゲルマニア人の起源と風俗について』。ライン川とドナウ川の北のゲルマン人諸部族についての記述で、ゲルマニアに関する最初のまとまった作品。西暦98年に公刊された。新興のゲルマン人と退廃しつつあるローマ人とを対比して、北方の脅威に対するローマ人の注意を喚起し、道徳的な警鐘を鳴らしたものと解されるが、純粋な知的関心から生まれたものとみる説もある。全編46章。それぞれが短い叙述からなる。二つの部分に分けられ、第1部(第1~27章)は、ゲルマン人一般の習俗、祭祀(さいし)、冠婚などについての概観であり、第2部(第28~46章)は、ゲルマン人諸部族の個々についての記述となっている。原始ゲルマン人の歴史、ドイツ古代史の第一等の史料として、カエサルの『ガリア戦記』と並称される。[長谷川博隆]
『泉井久之助訳註『ゲルマーニア』(岩波文庫)』

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精選版 日本国語大辞典

ゲルマニア
(Germania)
[一] ライン川より東、ドナウ川より北の地域に対してローマ人が与えた地名。
[二] 古代ローマの歴史家タキトゥス(五五頃‐一二〇頃)の著作。九八年頃完成。ゲルマン諸民族の素朴で力強い風俗、習慣について記したもので、四六章から成り、古代ドイツに関する貴重な史料書とされている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ゲルマニア
Germania
帝政ローマ期の歴史家タキトゥスの著作
98年作。小論文ながら,『ガリア戦記』とともに古代ゲルマン人に関するまとまった民族誌で,ゲルマン史研究第一の史料。本書執筆の動機諸説あるが,ローマ社会の奢侈 (しやし) を戒めるためという説が有力である。ゲルマニアとは,ドナウ川より北でライン川から東の地域に対してローマ人によりつけられた呼称。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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