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コアラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コアラ
Phascolarctos cinereus; koala
有袋目コアラ科。体長 60~80cm,体重 10kg内外。子グマのような体型で,はほとんどない。全身羊毛状の毛でおおわれる。樹上生活をし,単独あるいは小群で夜間行動する。ユーカリ属の木ののみを食べる。1産1子で,子は未発達の状態で生れ (体長約 2cm) ,母親育児嚢内で約半年間育てられる。森林の開発や,毛皮用として乱獲されたため,一時はその数が著しく減少したが,現在は保護が行届いている。オーストラリア南東部に分布する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

コアラ(koala)
有袋目コアラ科の哺乳類。体長60~85センチ、体は暗灰色で、顔は子グマに似る。夜行性で木の上にすみ、ユーカリの葉だけを食べる。子は数か月間母親の腹部にある育児嚢(いくじのう)で育つ。オーストラリア東部に分布。こもりぐま。ふくろぐま。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

コアラ【koala】
オーストラリア固有の樹上生有袋類。ユーカリ類の一部の木の葉しか食べない特異な食性をもつことで知られている。コモリグマ,あるいはフクログマともいう。クマに似た体に,大きな丸い頭をもち,耳には長い毛が密生する。有袋目コアラ科の哺乳類。体長60~85cm,体重は雄で平均10.4kg,雌で8.2kg。最高15kg。尾は痕跡的。体色は背側が灰色,腹側は白で,毛は羊毛状に密生する。腹部の育児囊下方に開口し,中に2個の乳頭がある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

コアラ
こあら
koala
[学] Phascolarctos cinereus

哺乳(ほにゅう)綱有袋目クスクス科の動物。コモリグマ、フクログマ、キノボリフクログマともいう。オーストラリア南東部に分布する。頭胴長60~80センチメートル、体重4~15キログラム、尾はほとんどない。鼻鏡は大きく裸出する。前足、後ろ足ともに5本の指がある。前足の第1、第2指はほかの指に対向し、枝を握るのに適している。後ろ足の第1指は短くて太くつめを欠き、ほかの指に対向し、第2、第3指は結合する。雌の腹部には育児嚢(のう)があり、後方に開口し、内部に2個の乳頭がある。体毛は羊毛状で密生し、上面は暗灰色、下面は灰白色である。盲腸は哺乳類中もっとも長く、体長の約3倍で2.4メートルもある。

 樹上生で、ユーカリの森林地にのみ生息する。夜行性で、昼間は木の叉(また)などで休息し、夜その葉を食べる。コアラが食指を動かすのは、600種ほどあるユーカリ類のうち、わずか35種ほどである。単独で生活することが多く、性質はおとなしく、動作も緩慢である。妊娠期間約35日で、普通1頭の子を産む。子は未熟な状態で産まれ、頭胴長1.7~1.9センチメートル、体重1グラム以下、毛は生えていない。育児嚢内で数か月育てられ、その後約半年は雌親に背負われている。離乳時に、雌親の肛門(こうもん)に口をつけて、なかば消化したユーカリの葉の特殊な軟便を離乳食として食べる。寿命は15~20年。1985年現在、オーストラリア以外では、アメリカのサン・ディエゴ動物園、ロサンゼルス動物園と日本の東京都多摩動物公園、名古屋市東山動植物園、鹿児島市平川動物公園で飼育されている。日本へきたのは1984年(昭和59)10月である。毛皮のために乱獲されて数が減ったので、現在は保護されている。

[中里竜二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

コアラ
〘名〙 (koala) 有袋目のコアラ科の哺乳類。体長は六〇~八〇センチメートル。耳と鼻が大きく、尾はない。木登りがうまく、樹上で生活し、数種のユーカリの葉だけを食べる。単独性で、雌は子どもを腹部にある育児嚢(いくじのう)で育て、のち背負って枝を渡り歩く。体毛は羊毛状で上面は灰褐色、下面は黄白色。オーストラリアの南東部に分布。こもりぐま。ふくろぐま。

出典:精選版 日本国語大辞典
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