●コブシ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
コブシ
Magnolia kobus
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世界大百科事典 第2版
コブシ【kobus magnolia】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
コブシ
こぶし / 辛夷
[学] Magnolia kobus DC.
Magnolia praecocissima Koidz.
モクレン科(APG分類:モクレン科)の落葉高木。花は葉の展開の前に木全体が白くみえるほど咲き、冬枯れの山野でよく目だつ。古くから春を告げる花木として親しまれ、田打ち桜などの名で農作業を始める目安ともされていた。しかし近縁のタムシバと混同され、北海道と関東以外では、コブシとよばれているのはタムシバの場合が多い。
コブシは、萼(がく)が花弁の6分の1ほどの長さで細く、花弁は淡乳白色、花のすぐ下に若葉を1枚伴うことが多い。また、幹が多少曲がっており、葉も倒卵形ですこしざらつき、花期も違うのでタムシバとは比較的容易に区別できる。本州、九州、朝鮮(済州島)に分布し、北海道のものは変種キタコブシとして区別されることもある。世界的に花木として有名で、またほかのモクレン属の接木(つぎき)の台木として利用される。日本では漢方の辛夷(しんい)の代用品として使われる。
[植田邦彦 2018年8月21日]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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