●コンタクトレンズ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
コンタクトレンズ
contact lens
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デジタル大辞泉
コンタクト‐レンズ(contact lens)
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世界大百科事典 第2版
コンタクトレンズ【contact lens】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
コンタクトレンズ
こんたくとれんず
contact lens
眼球に密着(コンタクト)させて目の屈折異常を矯正する小さくて薄いレンズで、19世紀末から使われ始めた。最初はガラス製で、1930年以降にプラスチック製のものが出現した。一般に、ハードコンタクトレンズは直径8~9ミリメートル、厚さ0.1~0.3ミリメートルくらいの皿状をしたプラスチックのレンズで、角膜に涙の表面張力を利用して直接装用する。
コンタクトレンズは、強度の近視、遠視、乱視、円錐(えんすい)角膜のほか、左右の目の屈折力に大きな差がある不同視、あるいは白内障の手術後など、眼鏡では矯正のむずかしい場合のほか、現在では美容、職業、スポーツなどの関係で装用されることも多くなっている。結膜炎、角膜炎、涙嚢(るいのう)炎など、目に炎症のある人などの場合は、コンタクトレンズの装用は避けなければならない。コンタクトレンズの長所としては、眼鏡での矯正のむずかしい場合に使用できること、視野が広くて曇りにくいこと、装用していることがわかりにくいことなどがあげられる。しかしコンタクトレンズにも欠点がある。眼鏡に比べて取扱いがめんどうで、紛失しやすい。また、目の中に大きな異物を入れるわけであり、初めて使うときは練習が必要で、慣れるまで種々の症状が出現する。さらに、角膜を傷つけやすく、装用中に角膜の傷に気がつかなかったり、無理に入れたり不規則な使い方をすると、細菌が感染して角膜潰瘍(かいよう)になることもある。いずれにしても、コンタクトレンズを装用している人は、レンズのひずみや角膜の変化、屈折度の変化などについて、少なくとも3か月に1回の定期検査が望ましい。なお、装用の仕方が不規則であったり、装用したまま眠ったりすることで激痛に悩まされることもあり、装用中に目の痛みなどがあったり、いつもと装用感が異なったりした場合には、すぐに眼科専門医の検査を受ける必要がある。
ハードコンタクトレンズは材質が硬く、角膜に密着して、まばたきや目の動きによってレンズが動き、そのために涙が入れ替わり、角膜への酸素供給が行われる。これに対してソフトコンタクトレンズは、含水率が40~80%くらいで軟らかく、酸素を透過させる。装用感はハードコンタクトレンズよりもよくて長時間装用できるし、練習も少なくてすむが、変形しやすいので視力の矯正がときに不安定になることがある。また、軟らかいために、もちが悪く、寿命は約2年くらいである。なお、もっとも注意しなければならないことは、カビや細菌がつきやすく、毎日きれいに洗ったり、煮沸消毒も何日かに1回は必要で、管理がややたいへんなことである。そのほか、角膜に傷がついても痛みがハードコンタクトレンズに比べて軽いため、気づいたときは手遅れになる場合もある。近年はソフトコンタクトレンズの連続装用が可能になり、使い捨てコンタクトレンズ(毎日、あるいは2週間ごとに新しいレンズに取り替える)も普及して、とくに白内障の手術後や涙液の減少した乾性角結膜炎に長期間、問題もなく装用していられるようになってきた。ソフトコンタクトレンズ装用の場合は、ハードコンタクトレンズに比較して定期検査も多くする。月に1回くらいは必要である。
なお、初めてコンタクトレンズをつくる場合は、コンタクトレンズを扱っている眼科で診察を受け、コンタクトレンズ装用の適応や注意すべき事項について十分に相談のうえ、屈折の度と角膜のカーブを測って処方をしてもらう。また、痛くなったり、異常を認めたときにすぐ診てもらえる眼科を決めておくことも必要である。
[中島 章]
『曲谷久雄著『失敗しないコンタクトレンズ選び』(CBS・ソニーブックス)』
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精選版 日本国語大辞典
コンタクト‐レンズ
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化学辞典 第2版
コンタクトレンズ
コンタクトレンズ
contact lens
視力補正用として,角膜前面に接して入れられるレンズ.ポリ(メタクリル酸メチル),シリコーンゴムなどがその材料として用いられる.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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