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サイトカイン【さいとかいん】

知恵蔵

サイトカイン
抗原が感作リンパ球に結合した時に、このリンパ球から分泌される特殊なたんぱく質総称。これまでに、数十種類見つかっている。代表的なものにインターロイキンインターフェロン腫瘍壊死因子ケモカインコロニー刺激因子増殖因子などがある。いずれも、免疫系の調節、炎症反応惹起細胞増殖分化の調整、抗腫瘍作用に関係し、感染防御、生体機能の調節、様々な疾患の発症の抑制に重要な役割を果たしている。サイトカインやサイトカインの作用を阻害する物質(抗サイトカイン物質)を様々な病気の治療にも使っている(サイトカイン療法)。
(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

サイトカイン(cytokine)
細胞から放出され、特定の細胞に働きかけるたんぱく質の総称。免疫炎症反応などの生体防御機構に重要な役割を果たす。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

サイトカイン
 リンパ球が生産する免疫系細胞の増殖,分化,運動などを調節するタンパク質の総称.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

さいとかいん【サイトカイン】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

サイトカイン【cytokine】
細胞から放出されて、免疫作用・抗腫瘍作用・抗ウイルス作用・細胞増殖や分化の調節作用を示すタンパク質の総称。インターロイキン、インターフェロンなど。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

サイトカイン
さいとかいん
cytokine
免疫に関与する低分子(小さい分子量)の特定のタンパク質の総称のこと。サイトカインには免疫や炎症に関与する物質が多く、主として特定の細胞間の情報伝達を担っている。さらに、細胞同士の相互作用や情報の伝達と交換、細胞動態にも影響を与えており、細胞の生存や正常な維持に欠かせない物質である。
 具体的には、インターロイキン(IL)、インターフェロン(IFN)、細胞壊死(えし)因子(TNF)、各種のコロニー刺激因子をはじめとした多様な種類があり、現在までに数百種発見されている。シグナルの伝達等の細胞レベルでの働きや、炎症や免疫、生体の防御への関与といった機能的側面からの分類と、構造的な特長による分類が可能である。
 1950年代に日本の医学博士長野泰一(やすいち)(1906―1998)らがインターフェロンを発見したが、サイトカインという名称と範疇(はんちゅう)が定着し、注目される分野として研究がより一層活発化したのは1980年代からである。
 インターフェロンなどの、ウイルスに干渉する物質は、白血球のなかのリンパ球lymphocyteから分泌されることから、リンフォカインと総称されていた。リンフォカインとは、リンパ球の接頭語であるlymphoとkine(ギリシア語の「動く」を意味するkineinに由来)からなる造語である。その後、研究が進むにつれて、リンパ球以外の細胞からもこうした物質が分泌されることがわかり、これらをサイトカイン(「細胞」を意味するcytoとkineからなる造語)と総称するようになった。
 免疫系に関する研究は、日本を含めた世界各国で活発に進められている。研究成果は日進月歩であり、新しいサイトカイン物質の発見や、その作用について、多くの論文が発表されている。たとえば、インターロイキンについても、すでにIL28やIL29が発見され、さらにそのサブグループについての研究も進んでいる。[飯野和美]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

サイトカイン
サイトカイン
cytokine

[別用語参照]インターロイキン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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