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サラディン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

サラディン
Salahdin
[生]1137/1138. ティクリート
[没]1193.3.4. ダマスカス
エジプトのアイユーブ朝の創建者。対十字軍戦争の英雄。アラビア語ではサラーフ・ウッディーン Salā al-Dīn (「信教の誉れ」の意) 。ヨーロッパではサラディンの名で知られている。 1164年シリアザンギー朝君主ヌール・ウッディーンの命を受けてエジプトに行き,ファーティマ朝の支配領域にスンニー派の拠点を築き,1167年叔父のシルクーフとともにエルサレム王アマルリックの軍勢を破った。 1169年カリフ,アーディドの宰相に就任して実権を掌握,1171年ファーティマ朝を廃絶し,アイユーブ朝を創設。国家の宗派をシーア派からスンニー派に復活し,イクター制 (軍事的封建制) を施行して土地制度と軍隊制度の改革を推し進めた。 1174年ダマスカスに入城してエジプトと内陸部シリアを合併し,1187年にはハッティーンの戦いにフランク軍を破って 88年ぶりにエルサレムをイスラム教徒の手に奪回した (→エルサレム史 ) 。次いでアッコン (アコー) をめぐって第3次十字軍と激しい攻防を繰り返したのち,1192年獅子心王リチャード1世と3年間の平和条約を結んだが,翌 1193年3月マラリアのため没した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

サラディン(Saladin)
[1138~1193]エジプトのアイユーブ朝の創始者。クルド族出身。在位1169~1193。十字軍との戦いでエルサレムを奪回。英明寛容な君主としてヨーロッパでもたたえられた。サラーフ=アッディーンのラテン語名。

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世界大百科事典 第2版

さらでぃん【サラディン】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

サラディン【Saladin】
1138~1193 エジプトのアイユーブ朝の創始者(在位1169~1193)。シリア・メソポタミアを征服しエルサレムを回復。第三回十字軍と激闘ののち和議を締結、その人道主義的態度は西欧社会に感銘を与えた。サラーフ=アッディーンのラテン語名。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

サラディン
さらでぃん
Saladin
(1138―1193)
クルド人軍人でアイユーブ朝の創始者。「サラディン」はヨーロッパ人の呼び方で、正しくはサラーフ・アッディーン・ユースフ・ブン・アイユーブSal al-Dn Ysuf b. Ayyubという。ザンギー朝に仕える軍人を父としてイラクに生まれる。ザンギー朝のヌール・アッディーンに仕え、1169年にエジプトに派遣され、ファーティマ朝の宰相となり実権を握り、アイユーブ朝を創建。71年にカリフ・アーディドが死んだのちは、名実ともにエジプトの支配者となった。74年のヌール・アッディーンの死後はシリア地方に進出し、再統一に努めた。シリアのムスリム勢力を統一したのちに、十字軍との対決に向かい、87年にパレスチナ北東部のヒッティーンで十字軍の主力を打ち破り、約90年ぶりにエルサレムを解放した。その後、十字軍勢力をレバノン、パレスチナの海岸部に押し戻した。これに対抗して第3回十字軍が組織されたが、サラディンはこれをよく防ぎ、これ以後、十字軍とムスリム勢力の力関係は逆転し、十字軍は地中海岸沿いの地域を守る立場に追い込まれた。
 サラディンは基本的にはヌール・アッディーンの政策を受け継ぎ、エジプト、シリアにまたがる地域の政治的統一、十字軍に対するジハード(聖戦)の遂行、スンニー派イスラムの確立を目ざした。武将としてのサラディンは、ムスリムにも十字軍にも武人の鑑(かがみ)として尊敬され、双方の文学の題材ともなっている。[湯川 武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

サラディン
(Saladin サラーフ=アッディーンのラテン名) 中世イスラム世界の武将。クルド人。西アジアのアイユーブ朝の始祖(在位一一六九‐九三)。シリア、エジプト、イラク北部を経略、十字軍を破りエルサレムを回復、第三次十字軍と和を結び、ダマスカスで没。ヨーロッパの文芸の題材ともなった。(一一三八‐九三

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