●サンタ・クローチェ聖堂[フィレンツェ]【サンタ・クローチェせいどう[フィレンツェ]】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
サンタ・クローチェ聖堂[フィレンツェ]
サンタ・クローチェせいどう[フィレンツェ]
Santa Croce, Firenze
イタリアのフィレンツェにあるフランシスコ会修道会の聖堂。1294年におそらくアルノルフォ・ディ・カンビオにより建造が進められ,1442年に献堂。T字形プランのバシリカ式聖堂で,側廊のない単純な内部は広い空間をもち,イタリア・ゴシック建築の特徴を示す(→ゴシック建築)。身廊両側にはルネサンスの著名な芸術家が制作したダンテ・アリギエーリ,ミケランジェロ,ニッコロ・マキアベリ,ジョアッキーノ・A.ロッシーニらの墓碑やドナテロのレリーフ『受胎告知』などが並んでいる。またペルーツィ家やバルディ家礼拝堂にジョット・ディ・ボンドーネが描いている一連のフレスコは美術史上貴重な作品である。聖堂に隣接して建てられているパッツィ家礼拝堂はルネサンス建築を代表するフィリッポ・ブルネレスキの作品。
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